東京株式(大引け)=321円安、米株安を嫌気し引け際に下げ幅拡大
大引けの日経平均株価は前日比321円62銭安の2万2068円24銭と4日ぶり急反落。東証1部の売買高概算は15億4229万株、売買代金概算は2兆9369億5000万円。値上がり銘柄数は679、対して値下がり銘柄数は1326、変わらずは62銘柄だった。
きょうの東京市場は、利益確定売り圧力の強い地合いとなった。パウエルFRB議長の議会証言を受け、米長期金利が上昇、前日の米国株市場でNYダウが約300ドルの下げをみせるなど主要3指数がいずれも大幅反落となり、リスク回避の流れが東京市場にも及んだ。後場に入ると、中国PMIの落ち込みを背景とした上海市場などアジア株市場の下落が嫌気され一段安となった。先物を絡めたインデックス売りが下げを助長し、日経平均は引け際になって一気に下げ幅を広げ300円を超える下落で着地した。業種別では精密機器などを除きほぼ全面安商状だったが、値下がり銘柄数自体は1300強にとどまっている。なお、売買代金は2兆9000億円台で2月15日以来の水準に膨らんだ。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が軟調、ファーストリテイリング<9983.T>は大きく下げた。日立製作所<6501.T>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが売り優勢、トヨタ自動車<7203.T>も下落した。ワコム<6727.T>が急反落、共英製鋼<5440.T>は値下がり率トップに売られた。ヤフー<4689.T>が大幅安、国際石油開発帝石<1605.T>、新日鉄住金<5401.T>も下値を試した。
半面、ブイ・テクノロジー<7717.T>が大きく買われ、ヤクルト本社<2267.T>、楽天<4755.T>も高い。サイバーコム<3852.T>は連日のストップ高。オプトホールディング<2389.T>、スター・マイカ<3230.T>、エスケイジャパン<7608.T>も値を飛ばした。北沢産業<9930.T>が物色人気となり、ペッパーフードサービス<3053.T>、ルックホールディングス<8029.T>なども物色人気。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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