■プライムスト <5250> 1,491円 (+300円、+25.2%) ストップ高
プライム・ストラテジー <5250> [東証S]がストップ高。11日の取引終了後、米国で出願中の戦略AI「David」について、米国特許商標庁から特許査定を受けたと発表。これが材料視された。あわせて23年12月-24年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.2%減の4億1700万円、営業利益が同38.9%減の9700万円だった。
■Sansan <4443> 2,130円 (+400円、+23.1%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。Sansan <4443> [東証P]がストップ高。11日の取引終了後、25年5月期連結業績予想について売上高を前期比27~30%増の430億2600万~440億4200万円、調整後営業利益を同76.2~157.6%増の30億1200万~44億400万円と発表。前期に続き好調な見通しを示したことが好感され、買いが膨らんだ。主力の営業DXサービス「Sansan」の堅調な成長に加え、インボイス管理サービス「Bill One」の高成長の継続を見込む。配当予想は無配継続とした。同時に発表した24年5月期決算は売上高が前の期比32.8%増の338億7800万円、調整後営業利益が同81.5%増の17億900万円だった。あわせて、取得上限20万株(自己株式を除く発行済み株数の0.16%)、または3億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月12日から8月31日まで。
■シンバイオ <4582> 230円 (+42円、+22.3%) 一時ストップ高
シンバイオ製薬 <4582> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。12日正午、ポリオーマウイルス感染マウスモデルを用いて抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(BCV)の潜在的有用性を検証するため、試料提供契約を締結した米ペンシルベニア州立大学医学部が研究成果を論文発表したと開示。その内容が株価の刺激材料となったようだ。論文では腎上皮細胞及び大脳皮質細胞を用いた初期培養試験において、ポリオーマウイルス接種後の感染性ウイルス産生をBCVは選択的に抑制したと言及。更にマウスモデルにおける試験で、BCVはポリオーマウイルスに対して、比較的低用量から腎、脳における感染性ウイルス産生を抑制したことなどが示されているという。
■ベイカレント <6532> 4,323円 (+700円、+19.3%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。ベイカレント・コンサルティング <6532> [東証P]がストップ高。同社は11日取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比18.1%増の94億5500万円となり、堅調なスタートを切ったことが好感されたようだ。売上収益は同25.7%増の272億9700万円で着地。旺盛なコンサルティングニーズを背景とした既存コアクライアントとの取引拡大、新規顧客の増加、前期の積極的な採用により入社した人材の戦力化が進んだことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上収益1150億円(前期比22.5%増)、営業利益411億円(同20.1%増)とする従来見通しを据え置いている。
■ボードルア <4413> 4,125円 (+625円、+17.9%)
ボードルア <4413> [東証G]が3日ぶり急反騰。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上収益が前年同期比39.6%増の23億3900万円、最終利益が同66.7%増の3億3400万円となった。増収増益となったことを評価した買いが入ったようだ。ボードルアの売上高は例年通り、今期は下期偏重の見込みとなるとしているが、求人採用費が膨らむなかにあって業績は順調に進捗したとしている。子会社化を決めたアクティアスは第2四半期(6-8月)から連結化する予定。
■タマホーム <1419> 4,460円 (+595円、+15.4%)
東証プライムの上昇率4位。タマホーム <1419> [東証P]が続急騰。11日の取引終了後に24年5月期の連結決算を発表。あわせて25年5月期の業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.1%減の2350億円と減収を見込む一方、最終利益は同5.1%増の92億円と前期に続き過去最高益を計画する。年間配当予想は同5円増配の195円とした。発表をポジティブ視した買いが集まり、売り方の買い戻しを誘ったようだ。中核事業の住宅事業では付加価値の高い商品展開を進めシェア拡大に努める方針。24年5月期の売上高は前の期比3.3%減の2477億3300万円、最終利益は同0.4%増の87億5200万円だった。6月度の受注については、粗利益ベースで前年同月比20%減となった。
■トリプルアイ <5026> 1,476円 (+189円、+14.7%)
トリプルアイズ <5026> [東証G]が急反騰。同社は12日午後1時ごろ、24年8月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の9600万円の赤字から300万円の黒字(前期は2億6900万円の赤字)に引き上げた。売上高予想も40億4500万円から43億4100万円(前期比85.0%増)に引き上げた。AIソリューション事業が好調に推移しているほか、GPUサーバー事業で第2四半期に大型案件を納品したことなどが寄与。また、子会社化したBEXの連結取り込みも押し上げ要因になるという。
■三光合成 <7888> 777円 (+88円、+12.8%)
東証プライムの上昇率5位。三光合成 <7888> [東証P]が7日ぶり急反騰。工業用樹脂部品メーカーで自動車向けを主力に展開するが、足もとの業績は自動車向け内装品や外装品が高水準の需要を取り込み好調を極めている。11日取引終了後に発表した24年5月期の営業利益は前の期比19%増の41億3100万円と2割近い伸びを達成、続く25年5月期も前期比16%増の48億円予想と2ケタ成長を続け、連続過去最高利益更新が見込まれている。PERやPBRなど投資指標面でも割安感が強く、ここ株価は調整色をみせていたこともあって、目先リバウンドを見込んだ買いが集中した。
■PRTIME <3922> 2,081円 (+210円、+11.2%)
東証プライムの上昇率6位。PR TIMES <3922> [東証P]が続急騰。11日の取引終了後、3-5月期連結決算を発表。売上高が前年同期比19.6%増の19億2500万円、営業利益が同41.0%増の4億8400万円となっており、これを好感した買いが入った。主力のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業社数が増加。プレスリリース件数も4月に月間過去最高を記録するなど好調だった。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。
■イオンモール <8905> 2,066.5円 (+189円、+10.1%)
東証プライムの上昇率10位。イオンモール <8905> [東証P]が3日ぶり急反騰。11日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比3.7%増の1094億3200万円、経常利益は同7.8%増の123億6700万円となった。経常利益の中期計画に対する進捗率は約63%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。国内事業では集客施策の実施やインバウンド消費の取り込み、コスト改善の効果により、既存モールの収益力が回復した。海外ではベトナムとインドネシアが増益となり、中国とカンボジアでの減益を補った。
■ビーウィズ <9216> 2,080円 (+180円、+9.5%)
ビーウィズ <9216> [東証P]が続急伸。同社は11日取引終了後、25年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比25.8%増の32億円としていることや、期末一括配当計画を前期比24円増配の77円としていることが好感されたようだ。売上高は同9.8%増の420億円を見込む。コンタクトセンター・BPOサービスで継続案件の受託拡大を目指し、利益率向上に向けては複数の施策を組み合わせ生産性の改善に取り組むとしている。
■いちご <2337> 453円 (+39円、+9.4%)
いちご <2337> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.5倍の250億9600万円、最終利益が同2.5倍の35億9100万円となった。大幅な増収増益となったことを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。不動産関連事業ではオフィスや商業、ホテル領域を中心にストック収益が伸長。いちご・レジデンス・トークンやいちごオフィスへの売却によるフロー収益も寄与した。また同社はドイツ企業のGIGA.GREENに対し2500万ユーロを出資し、株式の24.39%を保有すると発表した。
■コジマ <7513> 1,060円 (+87円、+8.9%)
コジマ <7513> [東証P]が4日続急伸。11日取引終了後、24年8月期連結業績予想について売上高を2638億円から2679億円(前期比横ばい)へ、営業利益を46億円から53億円(同10.0%増)へ上方修正すると発表。携帯電話やエアコンが好調だったほか、テレビや調理家電なども堅調に推移。人件費や修繕費が増えたが、売上高の増加で吸収した。なお、同時に発表した23年9月-24年5月期決算は売上高が1987億900万円(前年同期比1.4%減)、営業利益が45億200万円(同38.7%増)だった。
■日本色材 <4920> 1,785円 (+135円、+8.2%)
日本色材工業研究所 <4920> [東証S]が3日続急伸。同社は11日取引終了後、25年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の6億600万円から7億1100万円(前期比61.0%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も169億6400万円から173億5400万円(同15.3%増)に上方修正。国内外の化粧品メーカーからの受注が回復・増加していることが主な要因だとしている。
■フリー <4478> 2,717円 (+199円、+7.9%)
フリー <4478> [東証G]が急反発。そのほか、カバー <5253> [東証G]、GENDA <9166> [東証G]などグロース銘柄の急騰が目立った。12日、日経平均株価の下げ幅は1000円を超えた。6月の米消費者物価指数(CPI)公表後の急速な円高と、前日11日の米ナスダック総合株価指数が8日ぶりに急反落したことが全体相場の重荷となった。一方、プライム市場では値上がり銘柄数は1000を超えており、直近の相場のけん引役となった大型株に売りが集中する形となった。大型株ラリーのアンワインドが顕著となるなか、出遅れていたグロース市場の小型成長株に資金を振り向ける動きがみられ、東証グロース市場250指数は前日比で3%を超す大幅な上昇となった。GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証G]やクオリプス <4894> [東証G]なども上値指向を強めた。
■OSG <6136> 2,043.5円 (+113.5円、+5.9%)
オーエスジー <6136> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、24年11月期第2四半期累計(23年12月-24年5月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.0%増の776億6700万円、経常利益は同6.9%増の108億6800万円となった。経常利益の増益率は第1四半期時点よりも高く、2ケタの増収率となったこともあって、業況のモメンタムを好感した買いが入ったようだ。同社は精密切削工具を手掛ける。為替換算の影響により全地域で売上高は増収となった。台湾を中心とするアジア圏や中国で利益は回復基調となった半面、日本国内は厳しい状況が続いたとしている。
■ニトリHD <9843> 17,330円 (+750円、+4.5%)
ニトリホールディングス <9843> [東証P]が大幅高で3日続伸。米国時間11日に発表された6月の米国の消費者物価指数(CPI)は、前月比では市場予想(0.1%上昇)に反して、0.1%の低下となった。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測が一段と強まる格好となり、米長期金利に低下圧力が掛かるなか、ドル円相場は一時1ドル=157円台まで急速にドル安・円高が進んだ。政府・日銀による為替介入の観測も一部で出たようだ。為替相場の反応を受けて株式市場では円高メリット株とされるニトリHDなどを物色する動きが広がった。神戸物産 <3038> [東証P]やワークマン <7564> [東証S]も高かった。
■TKP <3479> 1,574円 (+60円、+4.0%)
ティーケーピー <3479> [東証G]が大幅高で5日続伸。11日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を450億円から620億円(前期比69.7%増)へ、営業利益を73億5000万円から82億円(同77.5%増)へ、純利益を51億円から55億円(同21.2%減)へ上方修正した。発表を好感した買いが集まったようだ。リリカラ <9827> [東証S]を連結子会社化した影響や、ノバレーゼ <9160> [東証S]を持ち分法適用会社化した影響を織り込んだ。なお、同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高105億6200万円(前年同期比17.1%増)、営業利益16億9200万円(同3.1%減)、純利益18億7300万円(同59.5%減)だった。
■住友不 <8830> 5,086円 (+190円、+3.9%)
住友不動産 <8830> [東証P]が大幅続伸。一時5%を超える上昇で5000円台を大きく回復したのをはじめ、三井不動産 <8801> [東証P]、三菱地所 <8802> [東証P]など大手不動産株が全般急落相場に逆行して買いを集めた。12日は指数寄与度の高い時価総額の大きい銘柄を中心に売りがかさんでいるが、大型株でも内需系の銘柄には強いものが目立った。特に「不動産」は投資資金のシフトが目立ち、業種別上昇率で断トツとなった。「米国では6月の消費者物価指数(CPI)の発表を受け、FRBが9月に利下げを実施するとの見方が一段と強まっており、国内でもFRBの動きを横目に日銀が追加利上げを急ぐ蓋然性が低下している」(中堅証券アナリスト)という。不動産セクターは有利子負債負担や調達コスト面で金利の影響を大きく受けるが、足もと日米での金利上昇懸念に歯止めがかかっていることから追い風が意識されたもようだ。
■コーセル <6905> 1,276円 (+40円、+3.2%)
コーセル <6905> [東証P]が大幅続伸。11日の取引終了後、配当方針の変更を発表した。配当性向35%をメドとした株主還元を行うとするこれまでの方針を見直し、株主資本配当率(DOE)3.5%をメドとした継続的・安定的な配当を行うことを基本方針とした。更に、今年4月に資本・業務提携契約の締結を発表した台湾のLITE-ON TECHNOLOGY社に対する第三者割当増資と自己株式処分に関し、払い込みが完了したことに伴い、未定としていた25年5月期の年間配当予想を前期比1円増配の55円に設定した。業績の変動に配当額が左右されにくいDOEの採用と、増配計画を好感した買いが入ったようだ。
■八洲電機 <3153> 1,823円 (+50円、+2.8%)
八洲電機 <3153> [東証P]が続伸。日立系の電気機器商社で、空調設備や照明、受変電システムなど幅広く展開する。データセンター建設需要が高まるなか、同関連の空調や電力設備需要を捉え、業績は好調を極めている。営業利益は24年3月期に前の期比4割増で38億9400万円と急拡大、過去最高を更新したが、続く25年3月期も前期比8%増の42億円予想とピーク利益更新が続く見通し。株価は5日移動平均線を足場に切り返し急。12日は一時57円高の1830円と6月27日につけた上場来高値1860円奪回まであと30円に迫り、青空圏突入を視界に入れている。
■近鉄百 <8244> 2,323円 (+58円、+2.6%)
近鉄百貨店 <8244> [東証S]が3日続伸。11日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想の上方修正を発表した。売上高予想を10億円増額し1160億円(前期比2.2%増)、最終利益予想を4億円増額し34億円(同22.4%増)に見直しており、好感されたようだ。訪日外国人客の増加により免税売り上げが好調に推移した第1四半期の実績を踏まえた。第1四半期の売上高は前年同期比4.0%増の276億2200万円、最終利益は同4.4倍の7億8900万円だった。
■キャンドゥ <2698> 3,595円 (+70円、+2.0%)
キャンドゥ <2698> [東証S]が上申。同社は11日取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比22.6%増の3億1100万円となり、通期計画4億5000万円に対する進捗率は69.1%に達した。売上高は同5.0%増の209億2000万円で着地。直営既存店が客単価・客数ともに好調だったほか、全社ベースでも出店数の増加などから堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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