日経平均;30366.82;-100.93TOPIX;1963.54;-1.54
[寄り付き概況]
17日の日経平均は100.93円安の30366.82円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日16日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は64.35ドル高の31522.75ドル、ナスダックは47.97ポイント安の14047.50で取引を終了した。米国での新型コロナ感染件数が減少したほかワクチン普及への期待で寄り付き後、上昇した。追加経済対策の実現に向けた手続きが進展するとの見方も後押しし、堅調に推移したが、長期金利の上昇が警戒され高値付近からは利益確定の売りに上値は抑制された。ナスダック指数は終日軟調に推移した。
米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、売りが先行した。昨日までの2日間で日経平均が900円を超す上昇となった後ということもあり、利益確定売りが出やすく、また、米長期金利の上昇も株価の重しとなった。一方、国内外で新型コロナの新規感染者数が減少傾向となっていることに加え、今日から医療従事者へのワクチン接種が始まることから、経済活動再開の本格化に対する期待感が高まり、株価下支え要因となった。また、外為市場で1ドル=106円00銭台と昨日15時頃に比べ60銭ほど円安・ドル高に振れていることも安心感となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された20年12月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比5.2%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は6.6%減だった。同じく取引開始前に発表された1月の貿易収支は3239億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は6050億円の赤字だった。
セクター別では、ゴム製品、情報・通信業、精密機器、金属製品、医薬品などが値下がり率上位、石油石炭製品、空運業、銀行業、保険業、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<
9983>、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、トヨタ<7203>、デンソー<6902>、ブリヂストン<5108>、村田製<6981>、TDK<6762>、KDDI<9433>、ダイフク<6383>、アサヒ<2502>、ファーマフーズ<2929>などが下落。他方、任天堂<7974>、ENEOS<5020>、ANA<9202>、三井物産<8031>、クボタ<6326>、電源開発<9513>、ホンダ<7267>、日本製鉄<5401>、ニプロ<8086>、ユニ・チャーム<8113>などが上昇している。
<FA>
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