日銀ハト派発言で日経平均は35000円台回復【クロージング】
東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、銀行、卸売、証券商品先物、保険、機械など27業種が上昇。一方、ゴム製品、鉱業、海運、石油石炭など6業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、ディスコ<6146>、リクルートHD<6098>、キヤノン<7751>が堅調だった半面、ダイキン<6367>、NTTデータ<9613>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>が軟調だった。
本日は売りが先行して始まり、日経平均は一時900円超下落する場面があったが、その後は内田副総裁の発言をきっかけに、買い戻しの動きが強まった。ただし、後場半ば辺りから上げ幅を縮めており、52週線水準まで戻したことで自律反発としての達成感が意識されやすかったと考えられる。また、前日の過去最大の上昇によって、いったんは底入れが意識されてきたものの、決算発表がピークとなるほか、米国市場の底入れが確認できるまでは、短期的な売買が中心になりそうだ。
本格化している国内企業の決算については、おおむね堅調な内容が目立っているほか、自社株買いなど株主を意識した企業の行動も継続している。直近の急落でシグナルは悪化しているが、需給整理は一巡しているとの見方から、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。
<CS>
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