【↓】日経平均 大引け| 続落、目先過熱感からの利益確定売りが優勢 (7月8日)
日経平均株価
始値 40863.14
高値 41112.24(12:48)
安値 40780.70(15:00)
大引け 40780.70(前日比 -131.67 、 -0.32% )
売買高 16億6158万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9025億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、利益確定売りで下値試す展開
2.雇用統計発表後の米株高を受け、前場は高く引ける
3.米国ではナスダックとSP500が揃って最高値を更新
4.米株高好感も後場に値を崩し、この日の安値で着地
5.ETF分配金捻出の売りを警戒、買い手控えムードに
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前営業日比67ドル高と反発した。米雇用統計の軟化を受けFRBによる利下げ期待が高まったことで買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価が前引けは高かったものの後場に軟化し続落となった。目先過熱感からの利益確定売りに押される格好となった。
8日の東京市場は、前週に日経平均が大きく水準を切り上げた反動で利食い圧力が上値を押さえる展開となった。前週末の米国株市場では、米長期金利の低下を背景にハイテク株中心に物色され、ナスダック総合株価指数とS&P500指数は史上最高値を更新した。6月の米雇用統計はおおむね事前予想と一致、FRBによる早期利下げに望みをつないだ。これを受けて東京市場でもリスク選好の地合いが期待されたが、日経平均は前週1週間で1300円あまりも水準を切り上げていたことで持ち高調整の売りが出た。また、今週は本日と週央10日にETF分配金捻出に伴う売りが1兆数千億円規模で出るとの観測があり、積極的に上値を買う動きは見られなかった。それでも前場は売り物をこなし頑強ぶりを発揮したが、後場に入ると一貫して下値を探る展開に。先物主導の売りで結局安値引けとなった。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>などが冴えず、日立製作所<6501>も軟調。川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>なども安い。アイシン<7259>が下落、任天堂<7974>も下値を試す展開に。ユーグレナ<2931>、日本ペイントホールディングス<4612>などが大幅安となり、ハイデイ日高<7611>は値下がり率トップに売られた。ミガロホールディングス<5535>や日本金銭機械<6418>が大きく水準を切り下げ、低位ではユニチカ<3103>の下げが目立つ。
半面、売買代金断トツとなった三菱重工業<7011>が利益確定の動きを吸収し小幅プラス圏で着地、ソフトバンクグループ<9984>も売り物をこなし切り上昇して引けた。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、三菱電機<6503>も堅調。SMC<6273>、ローツェ<6323>が大きく上値を伸ばし、三井松島ホールディングス<1518>はストップ高人気。ジンズホールディングス<3046>、栗本鐵工所<5602>、四国化成ホールディングス<4099>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、SBG <9984>、第一三共 <4568>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約47円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファナック <6954>、安川電 <6506>、リクルート <6098>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)精密機器、(3)医薬品、(4)食料品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気・ガス業、(3)鉄鋼、(4)保険業、(5)銀行業。
■個別材料株
△三井松島HD <1518> [東証P]
豪リデル炭鉱の全権益売却などで25年3月期業績予想を上方修正。
△JINSHD <3046> [東証P]
6月既存店売上高が17ヵ月連続前年上回る。
△四国化HD <4099> [東証P]
生成AI市場拡大で先端半導体材料などに期待膨らむ。
△ALPHA <4760> [東証S]
24年8月期業績及び配当予想を上方修正。
△鋳鉄管 <5612> [東証S]
水道耐震化強化策巡る報道で関連株に資金流入。
△ティアック <6803> [東証S]
航空機用リテールシステムでインド企業との業務提携を発表。
△岡野バ <6492> [東証S]
第2四半期営業益3.7倍で通期計画進捗率86%超。
△ウェルスナビ <7342> [東証G]
「WealthNavi」の預かり資産1兆3000億円突破。
△丸八倉 <9313> [東証S]
固定資産売却益計上し24年11月期は一転最終増益の見通し。
△RJ <9522> [東証G]
6月度の売電事業収入速報値10.5%増。
▼ファンペップ <4881> [東証G]
新株予約権発行で希薄化懸念。
▼安川電 <6506> [東証P]
第1四半期営業利益はコンセンサス下振れ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三井松島HD <1518>、(2)タナベCG <9644>、(3)JINSHD <3046>、(4)栗本鉄 <5602>、(5)四国化HD <4099>、(6)JMDC <4483>、(7)JUKI <6440>、(8)NJS <2325>、(9)QBNHD <6571>、(10)アクシージア <4936>。
値下がり率上位10傑は(1)ハイデ日高 <7611>、(2)ユーグレナ <2931>、(3)日本ペHD <4612>、(4)ミガロHD <5535>、(5)日金銭 <6418>、(6)やまびこ <6250>、(7)ユニチカ <3103>、(8)川崎汽 <9107>、(9)サガミHD <9900>、(10)安川電 <6506>。
【大引け】
日経平均は前日比131.67円(0.32%)安の4万0780.70円。TOPIXは前日比16.57(0.57%)安の2867.61。出来高は概算で16億6158万株。東証プライムの値上がり銘柄数は493、値下がり銘柄数は1098となった。東証グロース250指数は658.93ポイント(1.48ポイント高)。
[2024年7月8日]
株探ニュース
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