個別では、時価総額上位のJMDC<4483>が週間で6.8%安、JTOWER<4485>が同13.0%安となった。決算内容そのものは好印象だったが、事前の期待が高かっただけに想定内と受け止められたようだ。メルカリ<4385>も同2.4%安と軟調。また、売買代金上位は値動きの荒さが目立ち、電気自動車(EV)関連として賑わっていた日本電解<5759>などが大きく下落。INCLUSIVE<7078>やグローバルウェイ<3936>は5割前後の大幅安となった。一方、GMOフィナンシャルゲート<4051>は同18.1%高、Appier Group<4180>は同19.9%高と大きく上昇。ともに好決算で週末急伸した。アスタリスク<6522>は上値追いの動きが続き、週間の売買代金・上昇率の両方でマザーズトップとなった。ジャスダック主力では、決算発表のワークマン<7564>が同2.0%安。ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>も同5.8%安と軟調で、出前館<2484>は年初来安値更新が続いた。一方、フェローテックHD<6890>などが堅調で、フルヤ金属<7826>は大きく上昇。東京貴宝<7597>などが週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。IPOでは、東証2部上場の日本調理機<2961>が公開価格近辺での穏当な初値形成となった。
来週の新興市場では、決算発表一巡に伴い値幅の大きい中小型株物色が強まることも期待されるが、マザーズ指数は現行レンジでのもち合いが続くとみておきたい。今回の決算は出遅れていた有力テック株の見直しにつながったが、発表一巡でこうした動きも減り、短期の値幅取りを狙った小型材料株物色の盛り上がりだけでは指数を押し上げにくいだろう。インフレ懸念がくすぶる米国では実質金利の低下などを背景にハイテク株がなお堅調だが、やはり金利動向を注視しておきたいところ。
今週末発表の決算では、業績上方修正のフェローテックやブシロード<7803>、株式分割実施のENECHANGE<4169>などが好材料視されているようだ。また、来週は11月15日にココペリ<4167>、INC、ジモティー<7082>、リベロ<9245>などが決算発表を予定している。提携発表を機に動意付いたINC、9月の上場後早々に強気の投資判断が観測されたリベロなどが注目されそうだ。
IPO関連では、11月18日にGRCS<9250>、19日にAB&Company<9251>がともにマザーズへ新規上場する。企業リスク管理のGRCSは公開規模に荷もたれ感がないものの、美容室チェーンのAB&Cは公開規模がマザーズIPOとしてはやや大きい。なお、今週は後払い決済サービスのネットプロテクションズHD<7383>(12月15日、東証1部)など3社の新規上場が発表されている。
<FA>
この銘柄の最新ニュース
GRCSのニュース一覧- 新興市場銘柄ダイジェスト:ラストワンマイルは急騰、ヘッドウォーターがストップ高 2024/11/29
- GRCS---反発、物理ペネトレーションテストサービスの提供を開始 2024/11/29
- GRCSが4日ぶり反発、「物理ペネトレーションテストサービス」を提供開始 2024/11/29
- 物理ペネトレーションテストサービスの提供開始 2024/11/28
- 物理ペネトレーションテストサービスの提供開始~総合的なセキュリティ強化推進およびセキュリティリスクの一元管理を支援~ 2024/11/28
マーケットニュース
- 明日の株式相場に向けて=地銀株に師走の上昇旋風吹くか (12/02)
- 東京株式(大引け)=304円高、不安定な地合いも売り一巡後は買い戻し優勢に (12/02)
- 2日香港・ハンセン指数=終値19550.29(+126.68) (12/02)
- 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、12月に入り買戻し先行 (12/02)
おすすめ条件でスクリーニング
GRCSの取引履歴を振り返りませんか?
GRCSの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。