日経平均は3日続落、メトロに関心集中し主力株は売りに押さる展開
米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始。日経平均は前日終値水準でスタートした後は方向感に乏しく38400円水準でのもみ合いとなった。市場の関心は本日プライム市場に上場した東京地下鉄<9023>に向かい、引き続き積極的な売買は手控えられた。後場一段安となり38000円を割り込む場面も見られるなどさえない展開となった。
大引けの日経平均は前日比307.10円安(-0.80%)の38104.86円となった。東証プライム市場の売買高は16億7999万株。売買代金は3兆5155億円。業種別では、サービス、海運、銀行、機械、小売などが下落した一方、輸送用機器、食料品、不動産、石油・石炭製品の4セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は15.8%、対して値下がり銘柄は82.0%となっている。
日経平均採用銘柄では、ニチレイ<2871>、ニトリホールディングス<9843>、ニッスイ<1332>など円高メリット銘柄の一角が下落したほか、TOTO<5332>、ディスコ<6146>、三菱重工<7011>が引き続き弱い。このほか、昨日買われた川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株は反落した。また、大和証G<8601>、ふくおかFG<8354>、しずおかFG<5831>、コンコルディアF<7186>など金融株も売られた。
一方、エフィッシモの大量保有で思惑買いが先行しコニカミノルタ<4902>が大幅高となった。円安進行や米自動車大手GMの好決算などが材料視されて、SUBARU<7270>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、三菱自<7211>、日産自<7201>など自動車株のほか、デンソー<6902>、ジェイテクト<6473>など自動車部品企業も上昇。このほか、アクティビストの保有が伝わった東京建物<8804>が買われたことから、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>など不動産株も買われた。なお、東京地下鉄の初値は公開価格を35.8%上回る1630円となり、終値は1739円と初値を大幅に上回って取引を終えた。
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