日経平均;33458.35;+193.47円TOPIX;2307.67;+11.17
[寄り付き概況]
23日の日経平均は193.47円高の33458.35円と反発して取引を開始した。前日22日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は4.81ドル安の33946.71ドル、ナスダックは128.41ポイント高の13630.61で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が2日目の議会証言で年内2回の追加利上げが適切になる可能性を繰り返し、寄り付き後は下落。一方、根強い人工知能(AI)技術革新への期待感からハイテクの押し目買いが強まり、ナスダック総合指数は終日堅調に推移、終盤にかけて上げ幅を拡大した。ダウ平均もハイテク株高に支えられて下げ幅を縮小し、まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は小幅に4日続落となったが、ナスダック総合指数、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)などは上昇しており、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価を支えた。また、外為市場で1ドル=143円10銭台と、昨日15時頃と比べ1円40銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、東京市場は高値警戒感が継続しており、利益確定売りが出やすかった。また、昨日の日経平均が朝方に一時上昇する場面があったが下げに転じ、取引終了にかけて下げ幅を広げる展開となったことで、目先、調整相場入りを指摘する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.2%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同3.1%上昇だった。今日は、ARアドバンストテクノロジが東証グロースに上場した。
セクター別では、空運業、小売業、電気機器、精密機器、輸送用機器などが値上がり率上位、鉱業、保険業、非鉄金属、鉄鋼、倉庫運輸関連などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、安川電<6506>、7&iHD<3382>、エーザイ<4523>、ANA<9202>、JAL<9201>、JR東海<9022>、OLC<4661>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などが上昇。他方、シマノ<7309>、INPEX<1605>、伊藤忠<8001>、三井物<8031>、東京海上<8766>、日本製鉄<5401>などが下落している。
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