(+0.88%)の4780.94で取引を終了した。新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示したため長期金利が上昇、ダウは売りが先行し下落して始まった。下げが一巡するとプラスに転じ、午後にかけては堅調に推移。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した好調な業績見通しを受けた半導体やハイテク株の買い戻しの動きが相場を支えた。
良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比3%超の大幅反発となったことから、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体株が上げ幅を拡大。TOPIXコア30銘柄が強い動きを見せるなど時価総額の大きい銘柄が買われて、日経平均は36000円台を回復する場面も見られた。買い一巡後は、中国株への警戒等で上げ幅を縮小する動きも見られたが、為替が1ドル148円半ばまで円安ドル高が進んだことなどから、日経平均は35900円台で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比497円高(+1.40%)の35963.27円となった。東証プライム市場の売買高は15億5180万株、売買代金は4兆5009億円だった。セクターでは、精密機器、電気機器、金属製品、機械、建設業などが上昇した一方、電気・ガス業、ゴム製品、食料品、パルプ・紙、小売業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は52%、対して値下がり銘柄は43%となっている。
日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、東エレクのほか、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>が大幅高となった。また、村田製作所<6981>、ソニーグループ<6758>、信越化学<4063>も買われた。日経平均採用銘柄以外では、泉州電業<9824>、フォスター電機<6794>、ラウンドワン<4680>が一部証券会社のレポートを材料に買い優勢となった。
一方、足元インバウンド関連銘柄の一角として買われていた京成電鉄<9009>、三越伊勢丹HD<3099>、高島屋<8233>は、目先の材料出尽くし感が意識されて売られた。
また、サッポロHD<2501>、シャープ<6753>、中外製薬<4519>も軟調に推移した。日経平均採用銘柄以外では、さくらインター<3778>が乱高下の末、大幅続落。
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