日経平均株価
始値 25860.55
高値 25882.14(09:01)
安値 25656.70(14:31)
大引け 25728.14(前日比 -286.48 、 -1.10% )
売買高 11億8706万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3157億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、前日の米株安受け利益確定売り
2.日経平均は11月に入り前日まで3000円強の上昇で過熱感
3.東京の新型コロナ感染者数が過去最多を更新し警戒感が高まる
4.後場後半は先物を絡めた売りが表面化し日経平均の下げ幅拡大
5.空運、海運、鉄鋼など景気敏感セクターに売りが目立つ展開に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比167ドル安と3日ぶりに反落した。経済指標の伸び悩みが警戒されたほか、新型コロナウイルス感染拡大への懸念が再燃し売りが優勢となった。
東京市場では利益確定売り圧力が強まり、日経平均株価は反落し一時下げ幅は350円あまりに達した。ただ、引け際に買い戻され下げ渋った。
18日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落したことを受け、利益確定売り圧力が表面化した。米国では発表された10月の小売売上高が市場予測に届かなかったことが市場のセンチメントにネガティブに働いた。日経平均は前日に29年半ぶりとなる2万6000円台を回復した矢先だが、11月に入ってから半月あまりで3000円強も上昇していたこともあり、目先過熱感も意識されていた。朝方から買い手控えムードは強かったが、後場に入ると東京都の新型コロナウイルス感染者数が1日当たり過去最高の493人に達したことが伝わり、これを嫌気する形で先物を絡め下げ幅を広げた。値下がり銘柄数は全体の66%にとどまったが、業種別では33業種中31業種が下落し非鉄、空運、海運、鉄鋼など景気敏感セクターへの売りが目立っている。売買代金も減少傾向にある。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が2000円を超える下げとなり、ソニー<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>が売りに押され、東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>なども値を下げた。メディカルシステムネットワーク<4350>が急落したほか、住友電気工業<5802>も大幅安となった。ZOZO<3092>、アイスタイル<3660>なども下落した。
半面、村田製作所<6981>、JR東日本<9020>が底堅さを発揮。武田薬品工業<4502>、富士フイルムホールディングス<4901>なども頑強だった。JMS<7702>がストップ高に買われ、日本エンタープライズ<4829>、ヤーマン<6630>も急伸。エフオン<9514>も物色人気となった。キャリアインデックス<6538>が大幅高。イーレックス<9517>が値を飛ばし、ブイキューブ<3681>も大きく切り返した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、オムロン <6645> 、安川電 <6506> 、富士フイルム <4901> 、コムシスHD <1721> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約146円。うち81円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は鉱業、食料品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)パルプ・紙、(4)化学、(5)繊維製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)空運業、(3)海運業、(4)輸送用機器、(5)銀行業。
■個別材料株
△イナリサーチ <2176> [JQ]
非ヒト霊長類動物で子宮移植後の出産に成功。
△メディカルN <3645> [東証M]
歯科医療従事者の総合情報サイトを全面リニューアル。
△いい生活 <3796> [東証2]
「Sumai Entry」がCasaと申込情報の連携を開始。
△Jストリーム <4308> [東証M]
「Inter BEE 2020」内の企画別コンファレンスのライブ配信を担当。
△JTOWER <4485> [東証M]
ベトナム子会社が同業からIBS資産を買取。
△アイサンテク <4667> [JQ]
塩尻市で自動運転バスが市内の一般公道を走行する実証実験を実施。
△日エンター <4829>
Web会議システムに顔認証機能導入。
△ライトアップ <6580> [東証M]
Finderのオンライン日本語学習サービスに「WTE」を提供。
△ヤーマン <6630>
今期経常を2.3倍上方修正。
△リビング保証 <7320> [東証M]
「スイッチゴールド」リリース記念株主優待を実施へ。
▼ツインバード <6897> [東証2]
東証による信用規制強化を嫌気。
▼オービス <7827> [JQ]
20年10月期業績は計画下振れで着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)JMS <7702> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)エフオン <9514> 、(4)キャリインデ <6538> 、(5)フロンティM <7038> 、(6)日エンター <4829> 、(7)フィールズ <2767> 、(8)イーレックス <9517> 、(9)サイバーリン <3683> 、(10)ダイトウボウ <3202> 。
値下がり率上位10傑は(1)メディシス <4350> 、(2)ショーエイ <9385> 、(3)大同工 <6373> 、(4)東祥 <8920> 、(5)武蔵精密 <7220> 、(6)モリテック <5986> 、(7)住友電 <5802> 、(8)ランビジネス <8944> 、(9)ビジョン <9416> 、(10)ピジョン <7956> 。
【大引け】
日経平均は前日比286.48円(1.10%)安の2万5728.14円。TOPIXは前日比14.01(0.81%)安の1720.65。出来高は概算で11億8706万株。東証1部の値上がり銘柄数は646、値下がり銘柄数は1445となった。日経ジャスダック平均は3577.04円(1.74円安)。
[2020年11月18日]
株探ニュース
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