大引けの日経平均は前日比250.60円高の30093.59円となった。東証プライム市場の売買高は14億2804万株、売買代金は3兆3543億円だった。セクターではパルプ・紙、空運、保険が上昇率上位に並んだ一方、海運、石油・石炭製品、非鉄金属が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は55%だった。
個別では、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>の半導体株のほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>など値がさ株が高い。新光電工<6967>、TDK<6762>のハイテクのほか、三菱UFJ<8306>、T&DHD<8795>の銀行・保険、JAL<9201>、JR西日本<9021>、三越伊勢丹<3099>のインバウンド関連なども堅調。値上がり率上位には円谷フィHD<2767>、メドレー<4480>など直近好決算を発表した銘柄がランクイン。光通信<9435>は増益・増配見通しや自社株買いが好感されて大幅高。ひらまつ<2764>は月次売上動向が評価された。ほか、グロース(成長)株筆頭格のメルカリ<4385>、東京応化工業<4186>、TOWA<6315>など半導体関連の上昇が目立った。半導体のソシオネクスト<6526>は証券会社の新規買い推奨を受けて買われた。
一方、郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱<5713>、DOWA<5714>の非鉄金属、コマツ<6301>、竹内製作所<6432>の建機など景気敏感セクターが総じて軟調。最近の中国経済指標の下振れを受けてか、ファナック<6954>、SMC<6273>、安川電機<6506>など中国売上比率の高い工場自動化・FA(Factory Automation)関連の機械株が弱い。値下がり率上位にはシンクロ・フード<3963>、ティラド<7236>、住友ファーマ<4506>、恵和<4251>など直近低調な決算を発表した銘柄が入った。スタンレー電気<6923>は昼頃に発表した中期経営計画の内容が物足りないと評価されたか、後場から大きく売られた。
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