シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになろう。昨日はバリュー株物色が強まり、TOPIXは連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新した。レイバー・デー明け後の米国市場の動向を見極めたいところであり、引き続きバリュー株に向かいやすいところであろう。日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。6月高値を起点とした調整トレンドの上限水準まで回復してきたことから、利益確定の動きも入りやすいところである。
ただし、週末の米国市場は米雇用統計の結果を受けた波乱展開とはならなかったことから、金融引き締め長期化への警戒感が和らいでいるため、押し目買い意欲は強そうである。利食い一巡後の底堅さがみられ、節目の33000円近辺での推移を継続するようだと、ヘッジ対応の買い戻しの流れが強まる可能性もありそうだ。先物市場では週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えているため、昨日の手口を見ても限月交代に伴うロールオーバーが中心だった。積極的な上値追いの動きは期待しづらいものの、足もとで水準を切り上げていることから、ヘッジの動きは強まりやすいだろう。
そのため、基本的にはこう着感が強まり、利食い優勢の流れがコンセンサスとなろうが、下値の堅さは意識されそうだ。昨日同様、バリュー株物色が継続するようだと、薄商いながらも強いトレンドは継続。また、ハイテクなどは手掛けづらいところではあるが、TOPIXがバブル崩壊後の戻り高値を更新するなか、相対的に日経平均の出遅れ感が意識されやすく、売りを仕掛けてくる流れには向かいづらいだろう。
物色としては引き続きバリュー株への資金流入が意識されやすく、押し目狙いのスタンス。一方で、インデックス主導になることから、中小型株には資金が向かいづらそうだ。そのほか、昨夕に日経平均定期入れ替えが発表され、新規に組み入れられるメルカリ<4385>、レーザーテック<6920>、ニトリホールディングス<9843>には、パッシブファンドの資金流入を狙った動きが見られそうだ。ただし、予想されていた銘柄でもあるため、インパクトは限られよう。一方で、徐外は日本板硝子<5202>、三井E&S<7003>、松井証券<8628>だった。
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