日経平均;28045.84;+157.69TOPIX;1947.28;+11.00
[寄り付き概況]
11日の日経平均は157.69円高の28045.84円と4日続伸して取引を開始した。前日10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は162.82ドル高の35264.67ドル、ナスダックは72.09ポイント安の14788.09で取引を終了した。上院がインフラ包括法案で合意し、立法化した際、過去数十年で最大の公共投資で回復を強めるとの期待が強まり、寄り付き後、上昇。原油高が支援したほか景気循環株の買いも再燃し、ダウ平均株価は史上最高値を更新して引けた。一方、ハイテク株では利益確定売りが広がりナスダックは下落した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。引き続き主要企業の4-6月期決算への期待感や、好決算銘柄への物色意欲が株価支援要因となった。また、昨日の海外市場で米長期金利が上昇したことが東京市場の銀行株や保険株などの追い風となったことに加え、外為市場で1ドル=110円60銭前後と昨日15時頃に比べ20-30銭ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価下支え要因となった。一方、新型コロナ感染拡大に歯止めがかからず、経済活動の正常化が遅れるとの懸念などが買い手控え要因となり、また、日経平均が昨日までの3日続伸で300円を超す上げとなったことから短期的な戻り売りが出やすかったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された7月のマネーストックはM3の月中平均残高が前年同月比4.6%増、M2は同5.2%増だった。
セクター別では、全業種が値上がり。鉱業、ゴム製品、パルプ・紙、銀行業、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、三菱UFJ<8306>、ダイキン<6367>、塩野義薬<4507>、第一三共<4568>、ブリヂストン<5108>、JFE
<5411>、アサヒ<2502>、JR東<9020>、JAL<9201>、OLC<4661>、INPEX<1605>、コマツ<6301>などが上昇。他方、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>、スクリーンHD<7735>、楽天グループ<4755>、キリンHD<2503>、F&LC<3563>などが下落している。
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