日経平均;28890.39;-55.75TOPIX;1942.79;+0.46
[寄り付き概況]
3日の日経平均は55.75円安の28890.39円と反落して取引を開始した。前日2日の米国株式市場は小幅上昇。ダウ平均は25.07ドル高の34600.38ドル、ナスダックは19.85ポイント高の13756.33で取引を終了した。雇用統計をはじめとする雇用関連指標の発表を週後半に控え、様子見姿勢が強い中でも、経済活動の正常化への期待は根強く、寄り付き後、上昇した。高値にあるダウは警戒感から上値が重い。足元で株価上昇が続いていた景気敏感株を中心に利益確定の売りも強く、マイナス圏に沈む場面もあった。ナスダックは終日方向感に欠ける展開となったが、引けにかけて下げ幅を縮小し、上昇に転じた。
今日の東京株式市場は売りが先行した。日経平均は昨日は反発したものの、今週月曜日以降は高値、安値を切り下げる展開となり、上値の重さが意識され、株価の重しとなったほか、明日にかけて米国で雇用関連統計の発表が相次ぐことから、これを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が小幅ながら上昇したことが東京市場の買い安心感となったほか、政府が6月末までに高齢者向けワクチンの確保にメドがつくとみて、21日から職場や大学で12-64歳の一般向けにも接種を始めると伝わり、今後、ワクチン接種が加速し、経済活動の本格回復へつながるとの期待感が株価下支え要因となり、寄り後、日経平均は上げに転じた。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月23-29日に国内株を3週ぶりに買い越した。買越額は1813億円だった。
セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、ガラス土石製品、銀行業、金属製品などが値下がり率上位、空運業、陸運業、輸送用機器、精密機器、医薬品などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、花王<4452>、三菱UFJ<8306>、ニトリHD<9843>、日本製鉄<5401>、富士フイルム<4901>、マネックスG<8698>などが下落。他方、トヨタ<7203>、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、JR東海<9022>、OLC<4661>、JAL<9201>、ホンダ<7267>、NTT<9432>、アドバンテスト<6857>、すかいらーく<3197>などが上昇している。
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