日経平均;28396.62;-157.36TOPIX;1911.37;-8.15
[寄り付き概況]
26日の日経平均は157.36円安の28396.62円と5日ぶり反落して取引を開始した。前日25日の米国株式市場は反落。ダウ平均は81.52ドル安の34312.46ドル、ナスダックは4.00ポイント安の13657.17で取引を終了した。新型コロナワクチンの普及による経済活動の正常化への期待から寄り付き後、上昇。経済再開で恩恵を受ける銘柄や、長期金利が1.6%を下回って推移していることを受け、ハイテク株にも買いが入った。ただ、取引開始後に発表された5月の消費者信頼感指数と4月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ると買いの勢いは鈍った。ダウは高値圏では利益確定の売りも出やすく、ナスダックは前日の終値近辺でもみ合う展開となった。
今日の東京株式市場は売りが先行した。政府が緊急事態宣言の延長を念頭に今後の新型コロナ対策を検討していく方針が伝えられており、足元経済への悪影響がさらに広がるとの懸念が株価の重しとなった。また、昨日の米株式市場でダウ平均が4日ぶりに反落したことや、東京市場で日経平均が昨日までの4営業日続伸で500円を超す上げとなったことなどから、戻り待ちの売りも出やすかった。一方、今週から新型コロナワクチンの大規模接種施設が稼働し、今後、ワクチン普及が加速し、経済活動の本格回復が期待されるとの見方に加え、昨日の米国市場で米長期金利が低下したことなどが安心感となり、東京市場の株価下支え要因となり、寄り後、日経平均は下げ幅を縮めている。
セクター別では、鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属、海運業、鉱業などが値下がり率上位、空運業、電気機器、サービス業、医薬品、輸送用機器などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、KDDI<9433>、日本製鉄<5401>、楽天グループ<4755>、東京海上<8766>、日本郵政<
6178>、サイバー<4751>、ネクソン<3659>、オリックス<8591>などが下落。他方、任天堂<7974>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、コスモス薬品<3349>、パナソニック
<6752>、富士フイルム<4901>、日立<6501>、第一三共<4568>、アサヒ<2502>、ZHD<
4689>などが上昇している。
<FA>
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