日経平均株価
始値 28373.72
高値 28502.29(09:16)
安値 28363.66(15:00)
大引け 28383.09(前日比 +267.35 、 +0.95% )
売買高 13億1110万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3349億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、前日の欧米株高を好感
2.米国株はFOMC議事要旨の内容を受け買い優勢に
3.東京市場では半導体関連はじめ広範囲に物色人気
4.急速な円高進行も全体相場に与える影響は限定的
5.8割以上の銘柄が上昇、売買代金も高水準に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比95ドル高と続伸した。FOMC議事要旨で、利上げペースの減速が示唆されたことを好感し買いが優勢となった。
休場明けの東京市場では、終始買い優勢の展開で日経平均株価は上値追いを継続し、一時2万8500円台まで水準を切り上げる場面があった。
24日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて高かったことを受けリスク選好の地合いが続いた。米国株市場では、開示されたFOMC議事要旨で多くのメンバーが近く利上げペースの鈍化を支持していることが判明し、米長期金利の低下を好感する形でハイテク株などを中心に買いが優勢となった。東京市場でも半導体関連株などを中心に広範囲に物色人気が広がった。一方、外国為替市場では日米金利差縮小を背景に急速にドル安・円高が進んだものの、全体相場に与える影響は軽微だった。業種別では海運株の上昇が目立ったほか、銀行や保険など金融株にも買いが集まっている。TOPIXは約10ヵ月ぶりに2000大台を回服。値上がり銘柄数は1500を超え、プライム市場全体の8割以上の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も3兆3000億円と高水準に膨らんだ。
個別では、本日も断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上昇、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体関連が引き続き人気。塩野義製薬<4507>が珍しく売買代金2位に入る大商いを演じたが、後半値を消し上げ幅はわずかだった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、キーエンス<6861>も値を上げた。三井物産<8031>など総合商社も買われた。ハブ<3030>が値上がり率トップとなったほか、タムロン<7740>も急伸。飯野海運<9119>も大きく値を飛ばした。
半面、ファーストリテイリング<9983>が売り優勢、NTT<9432>も小幅ながら安い。東芝<6502>も売り物に押された。三菱重工業<7011>が軟調だったほか、ブリヂストン<5108>も冴えない。今仙電機製作所<7266>が利食われ、マツダ<7261>も値を下げた。日揮ホールディングス<1963>、セイコーエプソン<6724>なども下値を探った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、エムスリー <2413>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約121円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、第一三共 <4568>、KDDI <9433>、エプソン <6724>、キヤノン <7751>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。うち29円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は石油石炭製品、ゴム製品、輸送用機器の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)銀行業、(4)保険業、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)空運業、(3)食料品、(4)医薬品、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△ハブ <3030> [東証P]
サッカーW杯ドイツ戦での日本代表の勝利で関連株に買い。
△アイリッジ <3917> [東証G]
NTTデータ <9613> [東証P]の小口送金サービス開発支援を発表。
△Ubicom <3937> [東証P]
イスラエル企業との業務提携を材料視。
△チェンジ <3962> [東証P]
りらいあ <4708> [東証P]との業務提携を材料視。
△サイバー <4751> [東証P]
サッカーW杯関連株として見直し買い流入。
△eWeLL <5038> [東証G]
22年12月期業績予想の上方修正に対するQ&Aを好材料視。
△サン電子 <6736> [東証S]
多種多様なBluetoothセンサーをクラウド管理できるIotサービスをリリース。
△EDP <7794> [東証G]
島新工場が稼働開始。
△商船三井 <9104> [東証P]
「クルーズ船に1000億円投資しコンテナ依存脱却」との報道。
△ニトリHD <9843> [東証P]
11月既存店売上高が2ヵ月連続で前年上回る。
▼カルナバイオ <4572> [東証G]
新株予約権発行による希薄化を懸念。
▼東芝 <6502> [東証P]
「JIP連合が買収総額引き下げを検討」との報道。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ハブ <3030>、(2)タムロン <7740>、(3)サイボウズ <4776>、(4)チェンジ <3962>、(5)飯野海 <9119>、(6)Ubicom <3937>、(7)新日本科学 <2395>、(8)エムアップ <3661>、(9)メガチップス <6875>、(10)イーソル <4420>。
値下がり率上位10傑は(1)今仙電機 <7266>、(2)マツダ <7261>、(3)デサント <8114>、(4)TDCソフト <4687>、(5)スプリックス <7030>、(6)アニコムHD <8715>、(7)東芝 <6502>、(8)SHOEI <7839>、(9)日揮HD <1963>、(10)三菱自 <7211>。
【大引け】
日経平均は前日比267.35円(0.95%)高の2万8383.09円。TOPIXは前日比24.05(1.21%)高の2018.80。出来高は概算で13億1110万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1534、値下がり銘柄数は248となった。東証マザーズ指数は796.58ポイント(16.63ポイント高)。
[2022年11月24日]
株探ニュース
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