■株式見通し:米半導体株上昇の流れを引き継ぐ
■前場の注目材料:SANKYO、19年3月期営業利益予想を上方修正
■トヨタ<7203>電動化特許提供、市場拡大へ、無償・採用時も支援
■米半導体株上昇の流れを引き継ぐ
4日の日本株市場は上値の伸びは限られそうだが、引き続き底堅い相場展開が期待される。3日の米国市場では3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れたことで上値を抑えられたが、米中貿易交渉の合意が近いとの報道を受けて底堅い相場展開だった。また、半導体関連の強い値動きが目立っており、支援材料になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の21760円。円相場は1ドル111円40銭台と、前日からは若干円安に振れて推移している。
3月ADP雇用統計やISM非製造業景況指数などを受けて、週末の雇用統計に対する警戒感も出やすいところであり、上値追いは慎重になりやすいだろう。とはいえ、このところの動きをみると、米国でも悪い経済指標に対しては、嫌気するというよりは緩和期待につながっており、米中貿易交渉の合意期待を背景にセンチメントは改善傾向にある。
また、半導体株の強い値動きについては、台湾積体電路製造(TSMC)がアンドロイド携帯の新機種などに使われる半導体の生産を加速させていると報じられている。これを受けて同社の顧客の中でも積極的に増産していると伝わったAMDが8%を超える上昇をみせており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及効果が期待されるところであろう。
昨日はファーストリテ<9983>が押し上げた感は強いが、本日はハイテク株の押し上げが期待される。また、インデックス主導ではあるが、昨日の要は225型から、今後TOPIX型主導での上昇に向かうことが出来れば、日経平均の21000-21800円レベルのもち合いレンジからの上放れが期待されてくることになろう。10連休まで1カ月を切っており、積極的にポジションを積み上げる動きは限られるであろうが、短期筋はポジション調整を迫られるものの、長期姿勢である年金資金等の流入は期待されるところである。
■SANKYO、19年3月期営業利益予想を上方修正
SANKYO<6417>は3日、2019年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の900億円から880億円に下方修正。一方で営業利益については120億円から210億円に上方修正している。営業利益のコンセンサスは110億円程度と会社計画より弱気だった。規制等の影響から販売は低調だが、粗利益率の改善が進んだ機種の販売が伸びた。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21713.21、+207.90)
・NYダウは上昇(26218.13、+39.00)
・ナスダック総合指数は上昇(7895.55、+46.86)
・シカゴ日経225先物は上昇(21760、大阪比+40)
・1ドル111円40-50銭
・SOX指数は上昇(1464.19、+32.56)
・米中貿易戦争終結への期待感
・日銀のETF購入
・トヨタ<7203>電動化特許提供、市場拡大へ、無償・採用時も支援
・岩谷産<8088>水素ステーション、米で運営参入、4カ所買収
・住友商<8053>仏の販売代理店買収、欧で化粧品素材強化
・スズキ<7269>パキスタンで軽生産、月産2000台規模
・ブイキューブ<3681>営業特化のウェブ会議、出先でも活動可能
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・特になし
<SF>
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