【↑】日経平均大引け｜急反発、値頃感から自律反発狙いの買いが流入 (10月27日)

個別株

配信元：株探

投稿:2023/10/27 16:19

日経平均株価
始値　　30713.79
高値　　31081.48(11:25)
安値　　30687.33(09:25)
大引け　30991.69(前日比 +389.91 、 +1.27％ )

売買高　　13億8026万株 (東証プライム概算)
売買代金　 3兆5383億円 (東証プライム概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

　１．日経平均は389円高と急反発、一時3万1000円台を回復
　２．前日のＮＹダウは251ドル安と続落、ハイテク株など軟調
　３．日経平均は前日の大幅安受け自律反発を狙った買い流入
　４．レーザーテクや東エレク、ディスコなど半導体関連が堅調
　５．武田やイビデンは今期業績予想の下方修正を嫌気し売られる

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前日比251ドル安と続落した。一部ハイテク企業のさえない決算が重荷となり売りが優勢となった。

　東京市場では、日経平均株価は急反発。前日の下落で値頃感が台頭していたことから、自律反発狙いの買いが流入した。

　前日の米株式市場では、NYダウは続落。ハイテク株などの下落が響いた。しかし、本日の東京株式市場は上昇してスタートした。日経平均は前日に668円安と大幅下落しており、今月4日につけた安値(3万0487円)にも接近していた。こうしたなか、下値には自律反発狙いの買いが流入。日経平均は一時400円を超える上昇となり3万1000円台を回復する場面があった。ただ、来週は30～31日に日銀金融政策決定会合、31日～11月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)と重要イベントが予定されており、引けにかけては売買を手控える動きも出た。

　個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体関連株がしっかり。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株も堅調。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が値を上げ、トヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>がしっかり。日立製作所<6501>や任天堂<7974>も値を上げた。
　半面、ソニーグループ<6758>やニデック<6594>、日立建機<6305>が値を下げた。第一三共<4568>やエーザイ<4523>が軟調。カプコン<9697>が大幅安となり、今期業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された武田薬品工業<4502>やイビデン<4062>が売られた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ＳＢＧ <9984>、信越化 <4063>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は武田 <4502>、キヤノン <7751>、日立建機 <6305>、ソニーＧ <6758>、エーザイ <4523>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。

　東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は医薬品、電気・ガス業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)金属製品、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)ゴム製品、(2)電気機器、(3)情報・通信業、(4)水産・農林業、(5)食料品。

■個別材料株

△ＪＦＥシステ <4832> [東証Ｓ]
　24年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△綜研化学 <4972> [東証Ｓ]
　24年3月期業績予想を上方修正。
△邦チタ <5727> [東証Ｐ]
　今期業績・配当予想を上方修正。
△日ギア <6356> [東証Ｓ]
　24年3月期利益予想を上方修正。
△コクサイエレ <6525> [東証Ｐ]
　岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。
△エヌエフＨＤ <6864> [東証Ｓ]
　上期経常を96％上方修正。
△遠藤照明 <6932> [東証Ｐ]
　上期経常を一転35％増益に上方修正。
△ＦＰＧ <7148> [東証Ｐ]
　23年9月期業績の計画上振れと期末配当増額を評価。
△菱鉛筆 <7976> [東証Ｐ]
　32年12月期まで特別配当2円実施へ。
△植松商会 <9914> [東証Ｓ]
　9月中間期営業益18％増で通期計画に対し進捗率88％。

▼アマナ <2402> [東証Ｇ]
　1株22円でスクイーズアウトへ。
▼ネットワン <7518> [東証Ｐ]
　今期経常を一転22％減益に下方修正、配当も12円減額。

　東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)富士通 <6702>、(2)コクサイエレ <6525>、(3)霞ヶ関Ｃ <3498>、(4)邦チタ <5727>、(5)ＭＡＲＵＷＡ <5344>、(6)信越ポリ <7970>、(7)カーブスＨＤ <7085>、(8)菱鉛筆 <7976>、(9)ダイコク電 <6430>、(10)ＦＰＧ <7148>。
　値下がり率上位10傑は(1)ネットワン <7518>、(2)ペガサス <6262>、(3)ペプドリ <4587>、(4)カプコン <9697>、(5)イビデン <4062>、(6)未来工業 <7931>、(7)武田 <4502>、(8)大末建 <1814>、(9)新光電工 <6967>、(10)キヤノン <7751>。

【大引け】

　日経平均は前日比389.91円(1.27％)高の3万0991.69円。ＴＯＰＩＸは前日比30.40(1.37％)高の2254.65。出来高は概算で13億8026万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1555、値下がり銘柄数は92となった。東証マザーズ指数は642.00ポイント(9.71ポイント高)。

［2023年10月27日］

株探ニュース

配信元：