東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、保険、機械、石油石炭、ゴム製品など16業種が上昇。一方、鉱業、パルプ紙、繊維製品、その他製品など16業種が下落し、サービスが変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>が堅調だった半面、バンナムHD<7832>、ソニーG<6758>、エーザイ<4523>、TOPPAN<7911>が軟調だった。
前日の米国市場では、前日の下落の反動や米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利下げに前向きな姿勢を示したことが材料となり、主要株価指数は上昇。SOX指数やナスダック指数の強さが目立つなど、ハイテク関連株の上昇となった。東京市場でも半導体関連株などを中心に値を上げる銘柄が増えた。取引開始前に発表された2023年10-12月期の実質GDP(国内総生産)は、2四半期連続のマイナス成長となったが、「日銀が金融政策正常化に動きにくくなるのではないか」との見方に向かわせた。
日経平均は上昇したが、東証プライム市場では値下がり銘柄が6割を占めており、半導体関連など一部の銘柄に資金が集中している。海外投資家が過去に日本株を大量に買い越した、小泉構造改革、アベノミクスへの期待時からみれば、買い余力はまだ十分にあり、上値余地は大きいとの声も聞かれる。
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