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【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、米株安受けリスク回避の売り優勢 (5月29日)

配信元:株探
投稿:2019/05/29 16:30

日経平均株価
始値  21055.42
高値  21071.73(09:00)
安値  20884.61(09:43)
大引け 21003.37(前日比 -256.77 、 -1.21% )

売買高  13億2229万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆1030億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、米株安受けリスク回避の売り圧力強まる
 2.米10年債利回りが1年8カ月ぶり低水準でメガバンクなどに逆風材料
 3.取引時間中に為替が円高傾向に振れ、主力輸出株の買い手控え感を助長
 4.日経平均は一時370円超の下げで2万800円台まで水準切り下げる
 5.売り一巡後は下げ渋り、大引けは2万1000円台をかろうじてキープ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは237ドル安と反落した。米中貿易摩擦の長期化懸念が強まるなか、インテルやP&Gなど幅広い銘柄で売りが優勢となった。

 東京市場では、リスク回避の売りに日経平均株価は寄り付きから下値模索の動きとなり、取引時間中に2万1000円台を割り込む展開となった。

 29日の東京市場は、米中摩擦長期化に対する懸念がくすぶるなか、前日の米国株市場でNYダウが240ドル近い下げをみせたことでリスク回避ムードが強まった。米10年債利回りが1年8カ月ぶりの低水準まで下がり金融セクターに逆風として意識されたほか、米半導体関連が売られたことを受け、東京市場でもこれに追随する動きが出た。取引時間中は為替市場で1ドル=109円20銭前後まで円高方向に振れたことも主力輸出株の買い手控え感を助長した。先物への売りを背景に指数寄与度の高い銘柄にインデックス的な売りが観測、日経平均は一時370円を超える下げで2万800円台まで水準を切り下げる場面もあった。ただ、朝方の売り一巡後は下げ渋り、大引けでは2万1000円ラインをかろうじてキープ。値下がり銘柄数は全体の7割強を占めた。

 個別では、ソニー<6758>が安く、東京エレクトロン<8035>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>は1000円を超える下落。武田薬品工業<4502>資生堂<4911>花王<4452>なども安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、三菱地所<8802>も売られた。ライトオン<7445>アイスタイル<3660>が急落、サイバーエージェント<4751>クックパッド<2193>も大幅安となった。
 半面、日産自動車<7201>が堅調、アステラス製薬<4503>もしっかり。サクサホールディングス<6675>が値上がり率トップに買われ、トップカルチャー<7640>、ネオス<3627>も値を飛ばした。メンバーズ<2130>が活況高となり、アルコニックス<3036>も大きく上値を追った。TOA<6809>コア<2359>も高い。千代田化工建設<6366>は商いを伴い上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>中外薬 <4519>セコム <9735>出光興産 <5019>トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028>テルモ <4543>東エレク <8035>京セラ <6971> 。押し下げ効果は約109円。

 東証33業種のうち上昇は石油石炭製品、ゴム製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)繊維製品、(2)非鉄金属、(3)鉱業、(4)保険業、(5)建設業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)精密機器、(3)食料品、(4)パルプ・紙、(5)小売業。

■個別材料株

△スリープロ <2375> [東証2]
 上期経常は47%増益で着地。
No.1 <3562> [JQ]
 光通信への子会社株式譲渡と業務提携。
パピレス <3641> [JQ]
 インフォコム子会社と電子書籍コンテンツで合弁設立。
ユーザーロカ <3984> [東証M]
 日経の「好調中堅企業の素顔」で紹介される。
メドピア <6095> [東証M]
 リクルートメディカルキャリアと業務提携。
酉島 <6363>
 東海東京調査センターが目標株価を1280円へ引き上げ。
サクサ <6675>
 今期経常は30%増益、5円増配へ。
TOA <6809>
 岩井コスモ証券が「A」へ引き上げ。
トップカルチ <7640>
 今期経常を2.5倍上方修正。
ストライダズ <9816> [JQ]
 2.85%を上限に自社株買いを実施。

神戸鋼 <5406>
 大和証券が投資判断を「4」に格下げ。
ライトオン <7445>
 今期経常を一転赤字に下方修正、配当も10円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サクサ <6675> 、(2)トップカルチ <7640> 、(3)アルコニクス <3036> 、(4)ネオス <3627> 、(5)沢藤電 <6901> 、(6)モリテック <5986> 、(7)極東貿易 <8093> 、(8)メンバーズ <2130> 、(9)アイモバイル <6535> 、(10)エスクリ <2196>
 値下がり率上位10傑は(1)ライトオン <7445> 、(2)アイスタイル <3660> 、(3)幸楽苑HD <7554> 、(4)トーセ <4728> 、(5)サイバー <4751> 、(6)TATERU <1435> 、(7)クックパッド <2193> 、(8)明和産 <8103> 、(9)朝日インテク <7747> 、(10)DLE <3686>

【大引け】

 日経平均は前日比256.77円(1.21%)安の2万1003.37円。TOPIXは前日比14.58(0.94%)安の1536.41。出来高は概算で13億2229万株。東証1部の値上がり銘柄数は512、値下がり銘柄数は1541となった。日経ジャスダック平均は3362.91円(14.40円安)。

[2019年5月29日]

株探ニュース
配信元: 株探

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