東京株式(大引け)=273円安、円高受け後場下げ加速し安値引け
大引けの日経平均株価は前日比273円05銭安の1万6596円51銭と続急落。東証1部の売買高概算は16億1458万株、売買代金概算は1兆9787億3000万円。値上がり銘柄数は217、対して値下がり銘柄数は1672、変わらずは83銘柄だった。
前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が揃って最高値を更新、WTI原油先物価格も上昇基調を強めていることでリスクオンの流れが期待されたが、きょうの東京市場は為替の円高進行が重荷となった。ドル円相場は1ドル=100円台前半まで円が買われ、100円割れが意識されるなかで買い手控え感が強まった。17年3月期の企業業績が円高デメリットにより経常減益になると伝わっていた矢先だけに、為替の動向には神経質とならざるをえない。後場終盤に一気に下げ足を強め、結局日経平均はこの日の安値で着地した。全体の85%の銘柄が下落、押し目に買い向かう動きもまばらで、売買代金は活況の目安とされる2兆円を下回った。
個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が大幅安、任天堂<7974.T>も下落した。ブイ・テクノロジー<7717.T>、村田製作所<6981.T>などの値がさ株の下げが目立つ。このほか、ピーシーデポコーポレーション<7618.T>、飯田グループホールディングス<3291.T>が急落、ワコム<6727.T>、アルバック<6728.T>も安い。ここ物色人気となっていたアーレスティ<5852.T>やイーレックス<9517.T>なども利益確定の売りにさらされた。
半面、LINE<3938.T>が商いを伴い上昇、日本ゼオン<4205.T>、日本写真印刷<7915.T>も大きく買われた。富士通<6702.T>が堅調だったほか、森永製菓<2201.T>が異彩の上値追い継続。マネーパートナーズグループ<8732.T>が物色人気となり、日本CMK<6958.T>、ラウンドワン<4680.T>なども高い。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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