個別では、メルカリ<4385>が週間で10.9%安、フリー<4478>が同12.7%安とマザーズ時価総額上位は軒並み軟調。売買代金上位ではBASE<4477>やHENNGE<4475>が売りに押された。また、週間の売買代金、下落率ともにジーエヌアイグループ<2160>がマザーズトップ。新薬開発の今後の見通しが嫌気された。トヨクモ<4058>やアクシス<4012>といった直近IPO銘柄の一角も下げがきつかった。一方、前の週に業績上方修正を発表したラクス<3923>は同0.5%高。同様に決算への評価が高かったマネーフォワード<3994>は同13.2%高、Sansan<4443>は同7.2%高となった。また、メディカルネット<3645>やサイバーダイン<7779>が上昇率上位に顔を出した。ジャスダック主力では出前館<2484>がこれまでの上昇の反動で同11.0%安。ワークマン<7564>は同0.4%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は変わらずとなった。売買代金上位ではリバーエレテック<6666>などが買われ、今村証券<7175>が週間のジャスダック上昇率トップ。一方、テーオーHD<9812>などが下落率上位に顔を出した。IPOでは、アースインフィニティ<7692>が上場2日目に公開価格の約5.3倍となる初値を付けた。
来週の新興市場では、マザーズ指数の調整局面が続くことも想定しておきたい。日足チャートを見ると、今週末の10月23日は長めの下ひげを付ける格好となっているが、底打ちとみるのは時期尚早だろう。16日時点の信用評価損益率は12.42%で、含み損の拡大は始まったばかり。これまでの株高に伴ってマザーズ市場全体の信用買い残は大きく膨らんでおり、足元の下落に買い向かう投資家も多く見られることから、需給調整はやや長引きそうだ。
来週は、10月26日にアンジェス<4563>、弁護士ドットコム<6027>、27日にマクアケ<4479>、29日にドリコム<3793>、セプテーニ・HD<4293>、Jストリーム<4308>、30日にセリア<2782>、ロードスターキャピタル<3482>、すららネット<3998>、メルカリ、東映アニメーション<4816>などが決算発表を予定している。決算発表シーズン序盤ながら人気銘柄も散見され、ムード一変につながるか注視したい。
IPO関連では、10月27日にカラダノート<4014>、28日にプレミアアンチエイジング<4934>とさくらさくプラス<7097>、30日にRetty<7356>がいずれもマザーズへ新規上場する。子育て支援アプリ等を手掛けるカラダノートは軽量感もあって初値を飛ばしそうだ。グルメサイトで知られるRettyは公開規模がやや大きいものの、注目度も相応に高いようだ。なお、今週はMITHD<4016>(11月25日、ジャスダック)など4社の新規上場が発表されている。
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