本日のマザーズ先物は、国内経済の正常化への期待感を背景に東京市場はリスクオンムードが波及した。東京都はきょうから、新型コロナウイルスの感染状況が収束してきたとして、幅広い業種で休業要請を解除した。これを受けて、経済活動の再開への期待が相場を後押しし、日経平均が(取引時間中としては、2月27日以来約3カ月ぶりに)終値ベースで2月26日以来約3カ月ぶりに22000円台を回復するなど、リスク選好ムードが強まっているため、マザーズ市場にも買い気が高まった。現物市場では、メルカリ<4385>、弁護士ドットコム<6027>、JMDC<4483>などの指数インパクトの大きい時価総額上位銘柄が値を上げたほか、「海外勢の投資資金もマザーズ市場に一部流入している」との声も聞かれたこともマザーズ先物高につながった。マザーズ先物は一時前週末比56.0pt高の1024.0ptまで上伸し、心理的な節目の1000ptの大台を突破する場面もあった。ただ、急ピッチの上昇に対す警戒感は拭えていないほか、新型コロナの感染第二波への懸念も拭えず、買い一巡後は戻り待ちの売りなどに伸び悩んでいた。
本日のマザーズ市場では、第1四半期の営業利益が上半期計画を上回ったシルバーエッグ・テクノロジー<3961>が前週末比300円(+23.09%)高の1599円とストップ高まで買われ、値動きの軽さから値幅取りの動きが強まったサイジニア<6031>が前週末比241円
(+22.25%)高の1324円と大幅に続伸した。また、防護服の大口受注を発表した松屋R&D<7317>が前週末比400円(+20.73%)高の2330円、中外薬<4519>と創薬支援AIシステムの利用でライセンス契約締結したFRONTEO<2158>が前週末比150円(+19.84%)高の906円、来店客の出入りを人工知能(AI)で自動的に数え、店舗での密集状態を防ぐサービスを開始したと一部で報じられたデータセクション<3905>は前週末比100円(+15.67%)高の738円といずれもストップ高まで買われた。 <FA>
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