■関西スーパ <9919> 1,904円 (+400円、+26.6%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。関西スーパーマーケット <9919> がストップ高。神戸地方裁判所がオーケー(横浜市西区)による仮処分命令の申し立てを認め、関西スーパとエイチ・ツー・オー リテイリング <8242> グループとの経営統合の手続きを差し止める仮処分を決定した。オーケーは17日、申し立てが認められ経営統合が中止された場合は、関西スーパに対するTOBに乗り出すと発表しており、その際のTOB価格を2250円としていることから、これを意識した展開となった。
■バルクHD <2467> 334円 (+66円、+24.6%) 一時ストップ高
バルクホールディングス <2467> [名証C]が急反騰、一時ストップ高。24日午後0時ごろ、子会社マーケティング・システム・サービス(MSS)が、ソフトバンクグループ <9984> 傘下のソフトバンクロボティクス(東京都港区)と連携すると発表。MSSのプロモーション力とソフトバンクロボティクスのロボット技術の融合により、マーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)の新ソリューションを開発・展開するのが狙い。提携による取り組みの第1弾として、MSSはソフトバンクロボティクス及びそのパートナーのアイリスオーヤマ(仙台市青葉区)が提供する除菌清掃ロボット「Whiziアイリスエディション」に商品やPOP、スピーカー、カメラ、デジタルサイネージなどを搭載し、店頭での商品プロモーションや店内巡回などに利用するなど、さまざまなソリューションを提供するとしている。
■そーせい <4565> 2,123円 (+400円、+23.2%) ストップ高
そーせいグループ <4565> [東証M]がストップ高。同社は22日取引終了後、米バイオ医薬品会社のニューロクライン・バイオサイエンシズと統合失調症及びその他の精神神経疾患を対象とした新規ムスカリン受容体作動薬に関する治療薬開発で提携(ライセンス契約締結)したことを発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。今回の提携に伴い、そーせいは契約一時金として1億ドル(約115億円)を受領することも発表しており、収益急拡大に対する思惑から物色人気が集中する格好となった。
■サンウッド <8903> 629円 (+100円、+18.9%) ストップ高
サンウッド <8903> [JQ]がストップ高。22日取引終了後、京王電鉄 <9008> と資本・業務提携を締結すると発表したことが好感された。あわせて、タカラレーベン <8897> と13年11月に結んだ資本・業務提携を解消することも発表しており、京王がタカラレーベンの保有するサンウッドの100万株を市場外での相対取引により取得し、保有割合21.31%の筆頭株主となる。タカラレーベンとは提携から約8年が経過し、相互に一定の成果を得たとの認識に至ったことなどを理由に、解消に至ったとしている。また、新たな提携先を探す中で、サンウッドの強みである都心部の富裕層向けを中心とした新築分譲事業を中心とする不動産開発事業に関し、企画・事業ノウハウなどを事業に生かせるとして京王との新たな提携に合意したとしている。
■GRCS <9250> 10,400円 (+1,500円、+16.9%) ストップ高
GRCS <9250> [東証M]がストップ高。同社のほかリベロ <9245> [東証M]、アスタリスク <6522> [東証M]など直近IPO銘柄が高い。米長期金利上昇に伴うハイテク株安の流れを受け、24日の東京株式市場は全般軟調展開となっている。このなか、24日東証マザーズに新規上場したサイエンスアーツ <4412> [東証M]とラストワンマイル <9252> [東証M]が好調な出足をみせており、直近上場のマザーズ銘柄を中心に物色する動きが広がっているようだ。AB&Company <9251> [東証M]、Photosynth <4379> [東証M]なども高い。
■GSIクレオス <8101> 1,056円 (+150円、+16.6%) ストップ高
東証1部の上昇率2位。GSIクレオス <8101> がストップ高。22日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想について62円(普通配55円、記念配7円)とし、従来予想の35円(普通配30円、記念配5円)から増額修正すると発表。株式分割考慮後の前期実績(30円)と比べ、大幅な増配となることから、これを好感した買いが入ったようだ。あわせて、25年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高1350億円(21年3月期実績1163億7500万円)、営業利益35億円(同36億3200万円)、配当性向50%とする目標を掲げた。
■竹田印刷 <7875> 731円 (+100円、+15.9%) ストップ高
竹田印刷 <7875> [東証2]がストップ高。中部を営業地盤とする印刷会社で高精度商業印刷で優位性を持っている。印刷会社ながら、半導体 フォトマスクやメタルマスク、スクリーンマスクなど半導体向けマスク事業に傾注、収益に大きく貢献している。ストップ高に買われた水準でもPERは11倍前後で、PBRが0.4倍台という割安さ。半導体関連の中小型株に物色人気が広がりをみせるなか、同社株の水準訂正余地に着目した投資マネーの流入が活発化している。
■いい生活 <3796> 489円 (+39円、+8.7%)
いい生活 <3796> [東証2]が続急伸。22日の取引終了後に発表した10月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が前年同月比9.4%増と9ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同8.1%増となったほか、ソリューション売り上げが同18.8%増と高伸長した。なお、4月からの累計ではクラウドソリューション事業の売上高は前年同期比10.6%増となっている。
■ジェイリース <7187> 2,258円 (+163円、+7.8%)
東証1部の上昇率5位。ジェイリース <7187> が続急伸。22日の取引終了後に発表した新3ヵ年計画で、最終年度である24年3月期の数値目標について、売上高を従来の100億円以上から118億円(21年3月期76億100万円)へ、営業利益を15~20億円から25億円(同9億4300万円)へ引き上げたことが好材料視された。事業用賃料保証のニーズの取り込みに成功したほか、主力事業である住居用賃料保証の売り上げが堅調に推移していることや、貸倒コスト削減に向けた各種施策が大きく寄与することなどにより引き上げたという。
■クックパッド <2193> 288円 (+18円、+6.7%)
東証1部の上昇率7位。クックパッド <2193> が続急伸。今週明け22日に急動意し11%高に買われる人気となったが、24日も目先筋の売りを吸収し強調展開を継続。業績悪で6年前につけた最高値(修正後株価で2880円)から10分の1以下になったが、売りが出尽くしたところで物言う株主として有名なアルファレオが5%超の株主として登場した。市場では「今後も買い増す可能性が意識され、(アルファレオが)乾汽船 <9308> の急騰局面でも話題を呼んだアクティビストでもあるだけに存在感がある。株価が200円台という値ごろ感も考慮すれば、当分の間は短期筋の注目を浴びる可能性が高い」(国内証券ストラテジスト)という見方がでている。
■バリューHR <6078> 2,430円 (+150円、+6.6%)
東証1部の上昇率8位。バリューHR <6078> が急反発。22日の取引終了後、東京海上ホールディングス <8766> との資本・業務提携を発表。バリューHRと東京海上グループはヘルスケア分野での協業を進める方針にあり、疾病予測機能・行動変容モデルの開発や健康経営支援に向けた新たなサービスの開発などを目指す。この提携に伴う第三者割当増資によりバリューHRは約19億円を調達する予定で、調達資金はシステム開発に伴う投資や人員拡充費用、将来的なM&Aなどに向けた費用に充てるとしている。
■三井松島HD <1518> 1,452円 (+77円、+5.6%)
三井松島ホールディングス <1518> が3日続伸。石炭の輸入販売を手掛けるが豪州に権益を持つ炭鉱を保有しており、石炭市況の上昇に伴う収益メリットを享受している。石炭価格は上昇が一服しここ1ヵ月ほどは軟化しているが、直近ではバイデン米政権の石油備蓄放出などで原油市況に市場の関心が集まるなか、今後の値動きが注目される。同社株はPERやPBRなど指標面の割安さに加え、元お笑い芸人の著名投資家が大株主に浮上したことで話題となり、一時そうした思惑も影響して人気化。10月18日には1785円の年初来高値を形成する場面もあったが、信用買い残の急増などで上値の重さが意識され、その後は調整局面に移行していた。しかし、直近では信用買い残が大幅に減少したほか、一方で外資経由の空売りが増加するなどで需給関係の変化が観測され、株価を改めて刺激する背景となっている。
■JMDC <4483> 9,420円 (+440円、+4.9%)
JMDC <4483> [東証M]が大幅続伸。22日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、11月29日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入った。同社は、健康保険組合が保有する医療関連データを収集・分析し健康増進・医療費抑制ソリューションを提供するほか、匿名加工データをデータベース化し製薬企業、研究機関、生損保企業などに提供するヘルスビッグデータ事業が主力。また遠隔医療や調剤薬局支援事業なども展開する。22年3月期連結業績予想は、売上高215億5000万円(前期比28.5%増)、純利益32億5000万円(同31.3%増)を見込む。
■INPEX <1605> 955円 (+35円、+3.8%)
INPEX <1605> 、石油資源開発 <1662> が大幅反発。バイデン米政権は23日、日本や中国、インドなどと協調し、戦略石油備蓄を放出すると発表した。石油価格の抑制を目的としており、米国は5000万バレルを放出する。ただ、この発表を受け、23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日22日比1.75ドル高の1バレル=78.50ドルと上昇した。市場には、備蓄放出規模は予想に比べて小さいとの見方も出ており、材料出尽くし感から原油価格は上伸。これを受け、INPEXなど石油関連株には買いが優勢となった。
■西松建 <1820> 3,545円 (+115円、+3.4%)
西松建設 <1820> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を4000円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、22年3月期以降の配当利回りが建設セクター内で相対的に高く、業績拡大に伴う増配が株価に十分織り込まれていないと指摘。また、採算性が相対的に良いと考える官公庁案件の寄与などからマージンが従来想定以上に堅調なことなどから、営業利益予想を22年3月期で225億円から228億円へ、23年3月期で238億円から239億円へそれぞれ引き上げている。更に、シンガポール地下鉄・クロスアイランド線建設工事を受注(約377億円)できたことは、工期が長いため(21年11月~29年12月)、短期業績への寄与は限定的とみるが、好材料としている。
■西松屋チェ <7545> 1,565円 (+48円、+3.2%)
西松屋チェーン <7545> が3日続伸。22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比10.8%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。来店客数が大きく伸び、トレーナーや肌着、パジャマ、寝具などの秋冬物の売り上げが好調だったことに加えて、育児・服飾雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同13.4%増だった。
■名古屋銀 <8522> 2,240円 (+40円、+1.8%)
名古屋銀行 <8522> が反発。22日の取引終了後、上限を60万株(発行済み株数の3.31%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は11月24日から2022年2月28日まで。このうち40万株を上限に24日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得するとし、24日午前10時30分に40万株を8億8000万円で取得完了したことを発表した。なお、22年3月18日付で60万株の自社株を消却することも明らかにしている。
■住友鉱 <5713> 4,489円 (+77円、+1.8%)
住友金属鉱山 <5713> が反発。24日付の日本経済新聞朝刊で「電気自動車(EV)用の電池に含まれるレアメタル(希少金属)の再利用を始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、銅の製錬ノウハウを生かし、調達した車載電池を砕いた電池粉を加熱して、銅とニッケル、コバルト、リチウムを鉱石からの抽出と同等の品質かつ低コストで取り出す世界初の技術を確立したという。EV電池の安定生産に向けて、希少資源が国内で循環する流れを確保することが狙いとしている。
※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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