米国市場休場を受けて、東京市場は小動きで取引を開始。日経平均は前日終値水準でもみ合った後、上げ幅をじりじりと拡大し38742.33円まで上昇する場面が見られたが、アジア株式市場がスタートしたタイミングで、225先物に断続的な売りが入り失速。日経平均、TOPIXともに前日終値水準でのもみ合いと方向感に乏しい地合いとなった。ただ、下値では押し目を狙うような買いも入ったことから、売買代金は引き続き4兆円台を維持している。
大引けの日経平均は前日比106.77円安(-0.28%)の38363.61円となった。東証プライム市場の売買高は16億1113万株、売買代金は4兆4390億円だった。セクター別では、保険業、パルプ・紙、水産・農林業、証券・商品先物取引業、サービス業が下落した一方、機械、海運業、医薬品、鉄鋼、電気・ガス業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は42%、対して値下がり銘柄は54%となっている。
日経平均採用銘柄では、足元上昇していた楽天グループ<4755>が反落となったほか、オリエンタルランド<4661>も反落。また、ヤマハ<7951>、東京海上HD<8766>、サッポロHD<2501>、王子ホールディングス<3861>、オリンパス<7733>が売られた。
日経平均採用以外では、センコーHD<9069>、平和堂<8276>は株式売り出しに伴う需給悪化が嫌気されて売られた。
一方、会社説明会にて25年3月期第1四半期から四半期配当復配予定の方針が伝わったことからあおぞら<8304>が引き続き値を戻しているほか、一部証券会社によるレポートが材料視された三菱重工<7011>も買われた。このほか、オムロン<6645>、SMC
<6273>、日立造船<7004>、安川電機<6506>、ファナック<6954>が買われた。
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