【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、トランプ関税警戒し売り優勢 (7月7日)
日経平均株価
始値 39729.56
高値 39829.38
安値 39524.25
大引け 39587.68(前日比 -223.20 、 -0.56% )
売買高 13億4994万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆4347億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶりに反落、トランプ関税を警戒し軟調
2.朝方は一瞬プラス圏浮上も、その後は終日下値探る動き
3.トランプ大統領は貿易相手国に関税率通知の書簡送付へ
4.値下がり銘柄数は後場増加、プライム市場の6割占める
5.様子見ムード強く、売買代金は3兆4000億円台と低水準
■東京市場概況
前週末の米国市場は、独立記念日の祝日で休場。
週明けの東京市場では、様子見ムードのなか、朝方こそ強弱観を対立させたが、その後は軟調な地合いに終始し、日経平均株価は3万9000円台半ばで売り物をこなす展開となった。
7日の東京市場は、リスク回避目的で買いポジションを軽くする動きが優勢だった。朝方取引開始時は強弱観が対立し、日経平均は前日終値を上回る瞬間もあったが、それ以外はほぼ終日にわたって軟調な値動きを強いられた。前週末の米国株市場は独立記念日で休場だったが、米関税政策に対する不透明感が全体相場に重荷となった。米国と貿易相手国の関税交渉の期限が迫るなか、トランプ米大統領は12~15ヵ国に対し、それぞれ適用する関税率を通知する書簡に署名し、7日に送付することを表明、その中身がどうなるかにマーケットの関心が向いている。この結果を前に積極的な買いは入りづらかったものの、下値を売り叩く材料にも乏しく、日経平均は比較的狭いレンジでの値動きに終始した。値下がり銘柄数は後場に入って増加し、プライム市場の6割を占めた。また、全体売買代金は3兆4000億円台と低調だった。
個別では、フジクラ<5803>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。トヨタ自動車<7203>が見送られ、日立製作所<6501>も安い。安川電機<6506>が急落したほか、アスクル<2678>が値下がり率トップに売り込まれた。東洋エンジニアリング<6330>も利益確定売りで急反落、SMC<6273>も大幅安となった。
半面、売買代金で群を抜いたディスコ<6146>が上昇、良品計画<7453>も活況高で上値追い態勢に。IHI<7013>が買い優勢、キオクシアホールディングス<285A>も高い。リクルートホールディングス<6098>が堅調だった。円谷フィールズホールディングス<2767>が値上がり率首位に買われ、井関農機<6310>、セルシス<3663>も値を飛ばした。日本ヒューム<5262>が物色人気。インターメスティック<262A>、ジェイテックコーポレーション<3446>も大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、ディスコ <6146>、良品計画 <7453>、ベイカレント <6532>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約46円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファナック <6954>、TDK <6762>、SMC <6273>、安川電 <6506>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約86円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)小売業、(3)陸運業、(4)パルプ・紙、(5)倉庫・運輸。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)輸送用機器、(3)石油・石炭、(4)鉱業、(5)海運業。
■個別材料株
△リベラウェア <218A> [東証G]
「がっちりマンデー!!」で紹介。
△フルッタ <2586> [東証G]
「クア・アイナ」の「アサイーボウル」が夏バージョンにリニューアル。
△インターメス <262A> [東証P]
6月既存店売上高プラス維持。
△円谷フィHD <2767> [東証P]
米キャピタル・リサーチの5%超保有が判明。
△ワンプラ <4199> [東証G]
「ジャンプ+ジャンブルラッシュ」の開発を担当。
△日本ヒューム <5262> [東証P]
水道管の破損事故巡る報道で物色の動き。
△ニューテック <6734> [東証S]
ストレージ好調で3~5月期純利益4.3倍。
△マックハウス <7603> [東証S]
トリプルアイ <5026> 子会社と暗号資産事業で協業。
△サーキュ <7379> [東証G]
パークシャ <3993> によるTOB価格にサヤ寄せの動き。
△ワイヤレスG <9419> [東証S]
無料eSIMを企業が無料配布できる新サービス開始。
▼アスクル <2678> [東証P]
26年5月期最終利益27%減予想を嫌気。
▼安川電 <6506> [東証P]
米関税政策により需要先行き不透明として26年2月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)円谷フィHD <2767>、(2)井関農 <6310>、(3)セルシス <3663>、(4)インターメス <262A>、(5)日ヒュム <5262>、(6)Jテック・C <3446>、(7)マーケットE <3135>、(8)ジェイリース <7187>、(9)Jディスプレ <6740>、(10)ブロドリーフ <3673>。
値下がり率上位10傑は(1)アスクル <2678>、(2)安川電 <6506>、(3)東洋エンジ <6330>、(4)SMC <6273>、(5)リガクHD <268A>、(6)日ケミコン <6997>、(7)薬王堂HD <7679>、(8)タムラ <6768>、(9)日産自 <7201>、(10)さくらネット <3778>。
【大引け】
日経平均は前日比223.20円(0.56%)安の3万9587.68円。TOPIXは前日比16.23(0.57%)安の2811.72。出来高は概算で13億4994万株。東証プライムの値上がり銘柄数は597、値下がり銘柄数は968となった。東証グロース250指数は718.07ポイント(7.48ポイント高)。
[2025年7月7日]
株探ニュース
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