日経平均は大幅反発、ハイテク株中心に買いが集中
3日の米国株式市場はまちまちの展開となった。ダウ平均は24.58ドル安の45271.23ドル、ナスダック総合指数は218.10ポイント高の21497.73ドルで取引を終了した。
求人件数の減少を受け、FRBの利下げ観測が強まったことや、反トラスト訴訟でアルファベットに対する規制が比較的軽い判断となったことが、ナスダックなどを下支えした。アルファベットとアップルが上昇基調を主導したことも好感された。
米株式市場の動向を横目に、4日の日経平均は154.81円高の42093.70円と反発して取引を開始した。米アルファベットの訴訟に関連する懸念の後退などを受け、投資家のリスク選好が強まり、ハイテク関連を中心に医療・非鉄などの一部セクターに買いが見られた。また、為替市場では円安への振れが続いたものの寄付き直後の動きは限定的であった。需給面では、特に海外投資家の買い意欲が強く、前場全体を通じて買い優勢の展開となった。
個別では、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、フジクラ<5803>、TDK<6762>、ソニーG<6758>、東エレク<8035>、中外薬<4519>、トヨタ<7203>、東京海上<8766>、HOYA<7741>、ダイキン<6367>、任天堂<7974>などの銘柄が上昇。
一方、ニデック<6594>、信越化<4063>、良品計画<7453>、コナミG<9766>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、キヤノン<7751>、ローム<6963>、ソシオネクスト<6526>、京セラ<6971>、浜ゴム<5101>、SMC<6273>などの銘柄が下落。
業種別では、非鉄金属、鉄鋼、保険業などが値上がり率上位になった一方、ゴム製品のみが下落している。
後場の日経平均株価は、堅調な展開が期待される。米国の利下げ期待が継続しており、これが投資心理を支える可能性がある。為替が引き続き円安傾向にあること、加えて非鉄金属セクターなどへの買いの流れが後場でも続くことが見込まれる。ただし、前場での上昇幅が大きかったことから、利益確定の売りが出やすく、上値を抑える場面も見られよう。そのため、需給のバランスに注目しながら動向を見極める必要がある。
<AK>
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