東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1100を超え、全体の過半数超を占めた。セクター別では、海運が2%を超える上げとなったほか、保険、その他金融、ゴム製品など19業種が上昇。一方、輸送用機器、不動産、サービス、繊維製品など14業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、信越化<4063>が堅調だった半面、リクルートHD<6098>、トヨタ<7203>、富士フイルム<4901>、日立建機<6305>、ヤマハ発<7272>が軟調だった。
国内証券が目標株価を大きく引き上げたことが好感され、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>の大手海運3社がそろって値を上げたほか、通期業績予想を上方修正した三井ハイテク<6966>は制限値幅いっぱいまで買われた。
日経平均はひとまず反発したが、先週の下げ幅すべてを取り戻すまでには至らなかった。今週の最大の注目イベントであるFOMCについては、テーパリング(量的金融緩和の縮小)ペースの加速が決定され、量的緩和は来年3月に終了するという想定通りの結果なら、いったんはアク抜けも意識される可能性はあるだろう。ただし、イベントを通過するまでは盛り上がる雰囲気になく、薄商いの膨らみづらい需給状況のなか、25日線水準である28900円近辺で強弱感は対立しやすい。目先のイベントを通過するまでは狭い値幅でもみ合い展開が続きそうだ。
<FA>
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