大引けの日経平均は前日比610.92円安の27222.04円となった。東証プライム市場の売買高は19億967万株、売買代金は3兆9041億円だった。セクターでは銀行、保険、鉱業が下落率上位となった。一方、陸運のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の96%、対して値上がり銘柄は3%だった。
個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>のメガバンク、富山第一銀行<7184>、千葉興業銀行<8337>などの地銀が軒並み急落。T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>など保険株も急落した。円高進行を受けてホンダ<7267>、日産自<7201>、デンソー<6902>など輸送用機器も大幅安。日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業などバリュー(割安)・高配当利回り銘柄が全般大きく下落。業績予想を下方修正したメイコー<6787>、今期減益見通しなどが嫌気されたネオジャパン<3921>、決算が出尽くし感につながったACCESS<4813>、グッドコムアセット<3475>などが値下がり率上位に並んだ。
一方、JMDC<4483>、ギフティ<4449>、インソース<6200>などグロース(成長)株で買われている銘柄が散見された。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は押し目買いが優勢。エーザイ<4523>などの医薬品、JR東日本<9020>、JR東海<9022>の陸運、日清食HD<
2897>、森永乳業<2264>の食料品など、ディフェンシブ系やリオープン関連の一角が堅調。業績予想を上方修正したミマキエンジニアリング<6638>は急伸。第1四半期決算が評価された学情<2301>は買い先行も伸び悩む展開となった。
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