日経平均株価
始値 40331.06
高値 40472.11(09:05)
安値 39518.40(14:44)
大引け 39598.71(前日比 -492.07 、 -1.23% )
売買高 21億2419万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆9212億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅安で3日続落、3万9500円台に下落
2.欧米株高受け買い先行も、その後先物主導で値を崩す
3.日銀の金融正常化前倒し観測浮上、買い手控え材料に
4.あす発表の米雇用統計の内容を見極めたいとの思惑も
5.個別物色意欲は旺盛、売買代金は5兆9000億円と活況
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比75ドル高と3日ぶりに反発した。パウエルFRB議長証言は「想定通り」で買い安心感に繋がった。
東京市場では波乱含みの展開で、朝方は日経平均株価が高く始まったものの、その後は大きく値を崩す展開となり3万9000円台半ばまで水準を切り下げた。
7日の東京市場は、朝方に幅広く買い優勢でスタートしたが、その後は大きく値を下げた。前日の欧州株市場が総じて高く、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数ともに堅調だったことで、寄り付き時点ではリスクオンだったが、買いは続かなかった。あすの2月の米雇用統計発表が意識されたほか、日銀の金融政策正常化が前倒しされることへの警戒感が浮上し売りを誘発した。前場後半から日経平均は先物主導で次第安の展開を強いられ、一時下げ幅は500円を超える場面もあった。後場に入るといったん下げ渋る場面はあったものの、半導体セクターへの売りが足を引っ張り、日経平均も引けにかけて売り直され、結局500円近い下げでこの日の取引を終えている。なお、プライム市場の売買代金は活況で5兆9000億円台と6兆円近くまで膨らんだ。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体関連が下値を探る展開となり、トヨタ自動車<7203>も売られた。三菱重工業<7011>、川崎汽船<9107>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も安い。ブイキューブ<3681>、マーキュリアホールディングス<7347>などが急落、マツダ<7261>、インフォマート<2492>も大きく値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が強さを発揮、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも買い優勢。さくらインターネット<3778>が大きく切り返した。川崎重工業<7012>が高く、楽天グループ<4755>も堅調。日本コークス工業<3315>が急動意、ツムラ<4540>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>なども値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、KDDI <9433>、安川電 <6506>、リクルート <6098>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約336円。
東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)銀行業、(4)陸運業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)ゴム製品、(3)電気機器、(4)鉄鋼、(5)機械。
■個別材料株
△住石HD <1514> [東証S]
「もしトラ」で思惑で資金が流入。
△クシム <2345> [東証S]
子会社Zaifが韓国eスポーツプラットフォーム運営企業と業務提携。
△グローバルI <4171> [東証S]
フランスのAIソフトウェア開発企業と業務提携。
△ボードルア <4413> [東証G]
FunClockを完全子会社化へ。
△免疫生物研 <4570> [東証G]
体外診断用医薬品の製造販売取得を発表。
△ラウンドワン <4680> [東証P]
2月既存店売上高10.2%増で伸び率拡大。
△日本ラッド <4736> [東証S]
AI関連株に怒涛の攻勢続く。
△ナルネット <5870> [東証G]
伊藤忠 <8001> ビッグモーター支援決定に向けた契約締結で思惑。
△WASHハウ <6537> [東証G]
トコジラミ関連の報道で短期資金が流入。
△FJネクHD <8935> [東証P]
24年3月期は一転経常増益計画で配当予想も増額。
▼ブイキューブ <3681> [東証P]
第三者割当による新株・新株予約権発行で潜在的な希薄化を警戒。
▼Aバランス <3856> [東証S]
子会社の上場巡る米当局の審査長期化を懸念。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日本コークス <3315>、(2)ツムラ <4540>、(3)ネットプロ <7383>、(4)Gunosy <6047>、(5)大幸薬品 <4574>、(6)くら寿司 <2695>、(7)さくらネット <3778>、(8)筑波銀 <8338>、(9)FJネクHD <8935>、(10)ACCESS <4813>。
値下がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681>、(2)マーキュリア <7347>、(3)扶桑化学 <4368>、(4)マツダ <7261>、(5)インフォMT <2492>、(6)スクリン <7735>、(7)日電波 <6779>、(8)新日本建 <1879>、(9)アイル <3854>、(10)トヨタ紡織 <3116>。
【大引け】
日経平均は前日比492.07円(1.23%)安の3万9598.71円。TOPIXは前日比12.13(0.44%)安の2718.54。出来高は概算で21億2419万株。東証プライムの値上がり銘柄数は675、値下がり銘柄数は929となった。東証グロース250指数は765.78ポイント(9.98ポイント安)。
[2024年3月7日]
株探ニュース
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