東京株式(大引け)=50円安、地政学リスク嫌気され薄商いのなか反落
大引けの日経平均株価は前日比50円01銭安の1万8747円87銭と反落。東証1部の売買高概算は16億9117万株、売買代金概算は1兆8634億7000万円。値上がり銘柄数は504、対して値下がり銘柄数は1384、変わらずは124銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避の売りに押される展開となった。前日の米国株市場はNYダウなど主要指数が総じて堅調だったものの上値が重く、外国為替市場では1ドル=110円台半ばへと円高傾向にあることで、これを嫌気して主力株中心に幅広く売りが出た。北朝鮮を巡る北東アジア情勢の緊迫が買い手控え感をもたらした。もっとも、売り一巡後は下げ渋り、日経平均は前日終値近辺まで水準を戻す場面もあった。金利上昇思惑の後退から大手金融株が売られ、不動産株に買いが入る地合いが特徴的だった。全体は前場後半から売り直されたものの、後場終盤になって再度下げ幅を縮小させる展開に。売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で下回った。
個別では、東芝<6502.T>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。ペプチドリーム<4587.T>が利食われ、九州旅客鉄道<9142.T>、リクルートホールディングス<6098.T>も値を下げた。ローツェ<6323.T>がストップ安で売り物を残し、スミダコーポレーション<6817.T>、リンクアンドモチベーション<2170.T>も大幅下落となった。GMOペイメントゲートウェイ<3769.T>も安い。
半面、トヨタ自動車<7203.T>が朝安後プラスに切り返したほか、東京海上ホールディングス<8766.T>、三井不動産<8801.T>などが買い優勢だった。石川製作所<6208.T>は続急伸も引けは伸び悩んだ。兼松サステック<7961.T>、池上通信機<6771.T>が買われ、大阪有機化学工業<4187.T>も高い。ケネディクス<4321.T>、ドンキホーテホールディングス<7532.T>も上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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