東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1300に迫り、全体の8割近くを占めた。セクター別では、保険、海運、医薬品、陸運、サービスなど28業種が上昇。一方、パルプ紙、銀行、鉄鋼、空運、その他金融の5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>が堅調だった半面、ニトリHD<9843>、ダイキン<6367>、7&iHD<3382>、日東電工<6988>が軟化した。
石破首相は昨夕、日銀の植田総裁との会談後、「追加利上げをするような環境にあるとは考えていない」と述べた。これまで金融正常化に前向きとみられていた石破氏がハト派に変わったと受け止められたことが投資家心理を大きく上向かせ、円安・株高に寄与したようだ。また、米半導体大手エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)が米メディアとのインタビューで、次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」について「フル生産中」などと語ったことも刺激材料となった。
中東情勢の悪化を警戒する向きは多いものの、本日は目立った報道はなかった。イランとイスラエルの地域紛争にとどまるなら問題ないが、ロシアや米国など大国を巻き込んだ紛争に発展すれば、「世界的なリスクオフになりかねない」と警戒する声もあり、今後の情勢に行方には引き続き警戒が必要だ。
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