日経平均;23478.85;-60.25TOPIX;1650.32;-7.78
[寄り付き概況]
30日の日経平均は60.25円安の23478.85円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日29日の米国株式相場は反落。ダウ平均は131.40ドル安の27452.66ドル、ナスダックは32.28ポイント安の11085.25ポイントで取引を終了した。7月住宅価格指数が予想を上回ったほか、9月消費者信頼感指数が3月来の水準を回復したため寄り付き後、堅調に推移した。しかし、英国の新型コロナウイルス感染者数が一段と増加、さらに、収束傾向であったNY市の感染者数が6月来で最高に達したことが明らかになると警戒感から下げ幅を拡大する展開となった。
米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。米国株安に加え、米国市場でWTI原油先物価格が下落し一時約2週ぶりの安値となったことも東京市場の重しとなった。日本時間の今日10時から行われる予定の米大統領候補によるテレビ討論会やこれを受けたダウ平均先物の動きなどを確認したいとする向きもあり、買い手控え要因となった。一方、ダウ平均は28日までの3営業日で800ドルを超す上げとなっており、昨日の株価下落は健全な調整の範囲内と見る向きも多く、また、米国経済指標の改善で先行き景気に対する警戒感が後退したことなどが株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢となった。今日は、アクシス<4012>がマザーズに上場した。なお、取引開始前に発表された8月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比1.7%上昇だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同1.5%上昇だった。また、今日は10時に9月の中国製造業PMIと非製造業PMI、10時45分に9月の財新中国製造業PMIが発表される。
セクター別では、鉱業、ゴム製品、保険業、銀行業、石油石炭製品などが値下がり率上位、精密機器、医薬品、パルプ・紙、情報・通信業が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、NTT<9432>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、チェンジ<3962>、三菱UFJ<8306>、JT<2914>、日立<6501>、武田薬<4502>、7&iHD<3382>、花王<4452>、オリックス<8591>、KDDI<9433>などが下落。他方、ソフトバンクG<9984>、NEC<6701>、レーザーテック<6920>、ZHD<4689>、SBI<8473>、アンリツ<6754>、エムスリー<2413>、スズキ<7269>、第一三共<4568>などが上昇している。
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