日経平均は大幅続伸、トランプ氏優勢で思惑先行の展開に
5日の米国市場は上昇。ダウ平均は427.28ドル高の42221.88ドル、ナスダックは259.19ポイント高の18439.17で取引を終了した。大統領選挙通過により不透明性が払拭されるとの期待に買われ、寄り付き後、上昇。10月ISM非製造業景況指数の予想外の改善で、ソフトランディング期待を受けた買いも強まり反発。終日相場は高値圏で推移し終了した。
米国株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。38600円台でスタートした日経平均は、為替の円安推移を受けて上げ幅をじりじりと拡大し39000円台を突破した後も上昇する強い展開となった。米大統領選挙で、トランプ前大統領が順調に選挙人を獲得していることから、トランプトレードが意識されており、日経平均は前場高値引け。プライム市場の売買代金も2.2兆円台まで膨らんだ。
日経平均採用銘柄では、トランプトレードの影響で、三菱重<7011>、IHI<7013>、日本製鋼所<5631>、川崎重<7012>など防衛関連の一角が上げ幅を拡大したほか、アドバンテスト<6857>も強い動き。時間外の米10年国債利回りが4.4%台まで上昇したことなどが刺激材料となり、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、千葉銀行<8331>など銀行株も買われた。このほか、フジクラ<5803>、TDK<6762>、ファナック<6954>、古河電工<5801>などが上昇した。
一方、決算の内容や成長率鈍化などが嫌気されてメルカリ<4385>が急落したほか、構造改革などが影響し通期営業赤字に下方修正したコニカミノルタ<4902>も売られた。このほか、キーエンス<6861>、ニトリHD<9843>、村田製作所<6981>、パナHD<6752>などがさえない。
全業種が上昇したなか、銀行、その他製品、機械、保険、不動産の上昇が目立った。
後場も引き続き米大統領選挙の開票速報を横目に見た展開となろう。為替、金利市場はともにトランプ勝利を織り込んだ動きが見られるので、日経平均の後場一段高を期待したいところだ。
取引時間中の決算発表銘柄は下記の通り、12時台にはアルコニックス<3036>、太陽HD<4626>、日本郵船<9101>、13時台には、ニッスイ<1332>、日本道路<1884>、新日電工<5563>、北越工<6364>、トピー<7231>、ホンダ<7267>、ヤマハ発<7272>、トヨタ自<7203>、伊藤忠<8001>、14時台には、東邦化<4409>、文化シヤッター<5930>、不二サッシ<5940>、ホーチキ<6745>、スカパーJ<9412>、15時にはグリコ<2206>、DeNA<2432>、キッコーマン<2801>、東海カーボン<5301>、ダイキン<6367>、ミネベアミツミ<6479>、オムロン<6645>、GSユアサ<6674>、東武<9001>、京王<9008>、富士急<9010>、JR九州<9142>などが予定されている。
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