日経平均は続落、37000円割れも個別では下値を拾う動き
米トリプル安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は5月8日以来となる37000円台を割り込む展開に。米国経済への懸念等が意識されて積極的な買いが入りにくかったことで、後場下げ幅を広げる動きは見られたが、個別株では下値を拾う動きが一部見られたことから、日経平均は37000円水準で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比313.11円安(-0.84%)の36985.87円となった。東証プライム市場の売買高は16億7379万株。売買代金は4兆935億円。業種別では、空運、石油・石炭、輸送用機器、卸売、鉱業などが下落した一方、非鉄金属、海運、医薬品、倉庫・運輸、その他製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は31.2%、対して値下がり銘柄は65.3%となっている。
日経平均採用銘柄では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.8%下落したことが影響して、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株の一角が弱い。また、京成電鉄<9009>は今期純利益見通しが前期比39%減と発表したことで大幅安となった。このほか、クボタ<6326>、日野自動車<7205>、ニコン<7731>、コニカミノルタ<4902>、安川電機<6506>、荏原製作所<6361>などが売られた。
一方、古河電工<5801>は前日に発表した中計進捗説明会にて情報通信の改善期待が高まる内容が確認されたことから大幅反発。三井金属<5706>も新中期経営計画が材料視されて上昇。また、円高進行を受けてニチレイ<2871>、ZOZO<3092>、良品計画<
7453>など円高メリット銘柄の一角がしっかり。このほか、ソシオネクスト<6526>、第一三共<4568>、ヤマハ<7951>、東宝<9602>などが買われた。
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