(-0.11%)の5346.99で取引を終了した。5月雇用統計が想定以上に強く早期利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付き後、下落。同時に、経済に楽観的な期待も広がり、一時上昇する局面もあったが、長期金利上昇を嫌気した売りに押され、相場は下落で終了した。
米国株は下落したものの、為替の円安推移などを材料に東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが1.0%台に乗せたことなどから、時価総額が大きい金融株も上昇。日経平均は寄付きからじりじりと上げ幅を広げ、39000円台を回復。終値ベースでもこの水準を維持して取引を終えたが、プライム市場の売買代金は今年最低となった。
大引けの日経平均は前営業日比354.23円高(+0.92%)の39038.16円となった。東証プライム市場の売買高は13億2952万株、売買代金は3兆3195億円。業種別では、保険業、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業、非鉄金属、輸送用機器などが上昇した一方、海運業のみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は80%、対して値下がり銘柄は17%となっている。
日経平均採用銘柄では、長期金利上昇を受けてSOMPOホールディングス<8630>、第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>、東京海上HD<8766>など保険株の上昇が目立った。また、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>など半導体の一角も堅調。このほか、シャープ<6753>、日立<6501>、荏原製作所<6361>、富士通<6702>が買われた。
一方、証券会社のネガティブなレポートを受けて花王<4452>が売られたほか、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など船株も弱い。このほか、積水ハウス<1928>、日本取引所グループ<8697>、アステラス製薬<4503>、大成建設<1801>
が売られた。
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