22日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は138.01ドル高(+0.36%)の38001.81ドル、ナスダックは49.32ポイント高(+0.32%)の15360.29、S&P500は、10.62ポイント高(+0.22%)の4850.43で取引を終了した。寄り付きは上昇。先週の流れを継いで業績期待からハイテク株が買われた。長期金利の上昇が一服したことも追い風に主要株式指数は終日プラス圏で推移。ダウは初の38000ドル台を付け、連日で過去最
高値を更新した。
良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら3日続伸したこともあり、引き続きレーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>など半導体株が上昇。また、為替が1ドル148円台を維持していることから輸出関連銘柄も買われるなど大型株主導の地合いが継続。前場の日経平均は高値引けとなった。
日経平均採用銘柄では、富士電機<6504>、ニデック<6594>、富士通<6702>、オムロン<6645>、村田製作所<6981>、京セラ<6971>など電気機器セクターの上げが目立ったほか、エムスリー<2413>も買われた。日経平均採用以外の銘柄では、さくらインターネット<3778>が上げ幅を拡大し大商いとなっている。
一方、川崎汽船<9107>がさえないほか、三井金<5706>、王子ホールディングス<3861>、SUMCO<3436>、日本電気硝子<5214>も下落した。
セクターでは、精密機器、輸送用機器、医薬品、電気機器、機械などが上昇している一方、電気・ガス業、陸運業、パルプ・紙、海運業、繊維製品などが下落した。
そろそろ日本銀行の金融政策決定会合の結果が伝わる時間帯に差し掛かっているが、金利メリット銘柄の銀行株がさほど動いていないことから、市場は「金融政策の現状維持」を見越していると考える。本日15時30分からスタートする植田和男日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードも強く、後場の東京市場は積極的な売買は手控えられよう。中国株の動向も懸念されることから、日経平均は上げ幅をじりじりと縮小する展開を想定する。
<AK>
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