日経平均株価
始値 27654.72
高値 27727.66(14:43)
安値 27597.12(09:41)
大引け 27696.44(前日比 +194.58 、 +0.71% )
売買高 11億4174万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6373億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、再びリスクを取る動きが優勢に
2.米株市場は長期金利上昇するもハイテク株が強い動き
3.米ハイテク株高に加え、為替のドル高・円安が追い風
4.個別物色は旺盛、値上がり銘柄数は全体の7割を占める
5.半導体関連堅調で円安背景に自動車株も買われる展開
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比38ドル高と反発した。予想を上回る米小売売上高を受け、個人消費の鈍化懸念が後退し買いが優勢となった。
東京市場では、朝方から主力株など広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は切り返しに転じ2万7000円台後半に歩を進めた。
16日の東京市場は、終始リスクを取る動きが優勢だった。前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国株市場では長期金利が上昇したにもかかわらずグロース(成長)株に高いものが目立った。米国では1月の小売売上高が市場コンセンサスを上回る強い内容であったことから、FRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が再燃した。しかし、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3日続伸したことで、東京市場でも投資家のセンチメントを強気に誘導している。外国為替市場では一時1ドル=134円台に入る円安に振れ、これもハイテク株中心に追い風となった。個別でも値上がり銘柄数は1300近くに達し、プライム市場全体の70%の銘柄が上昇した。業種別では33業種中28業種が高く、円安を好感する形で自動車株などに高いものが目立っている。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が堅調。トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。ファーストリテイリング<9983>が高く、日本製鉄<5401>も値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>がしっかり。任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども上昇した。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が値上がり率トップに買われ、ダブル・スコープ<6619>が商いを伴い値を飛ばした。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>も大幅高。
半面、シマノ<7309>が安く、第一生命ホールディングス<8750>も冴えない。東芝<6502>が軟調だったほか、塩野義製薬<4507>も売りに押された。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が大幅安で値下がり率トップ、さくらインターネット<3778>、サイボウズ<4776>などの下げも目立つ。Robot Home<1435>も利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、東エレク <8035>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約98円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、KDDI <9433>、バンナムHD <7832>、セコム <9735>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)輸送用機器、(3)ゴム製品、(4)証券商品先物、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)銀行業、(3)水産・農林業、(4)倉庫運輸関連、(5)空運業。
■個別材料株
△メディネット <2370> [東証G]
NKT細胞活性化に向けた加工技術を医療機関に提供。
△APHD <3175> [東証S]
1月度既存店売上高2.0倍を評価。
△電算 <3640> [東証S]
23年3月期業績予想と期末配当計画を上方修正。
△ミット <4016> [東証S]
25年11月期営業益目標3億円とする中期計画を策定。
△ツナグGHD <6551> [東証S]
訪日客急増に伴う人手不足で商機高まる
△ハナツアーJ <6561> [東証G]
インバウンド需要回復に期待。
△テラプローブ <6627> [東証S]
1月度売上高は6.9%増。
△堀場製 <6856> [東証P]
連続最高益計画のグローバルニッチトップ銘柄に資金流入。
△マネックスG <8698> [東証P]
ビットコイン価格急上昇で仮想通貨関連株に買い。
△マイクロアド <9553> [東証G]
自治体向けマーケティングプロダクトを提供開始。
▼ノート <5243> [東証G]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼東ラヂ <7235> [東証S]
マレリ保有株の自社株買いを発表でTOB実施などへの期待感が後退。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)T&Gニーズ <4331>、(2)WSCOPE <6619>、(3)M&Aキャピ <6080>、(4)セレス <3696>、(5)オプトラン <6235>、(6)サニックス <4651>、(7)スタティアH <3393>、(8)日金銭 <6418>、(9)ドリームI <4310>、(10)力の源HD <3561>。
値下がり率上位10傑は(1)ダイヤHD <6699>、(2)さくらネット <3778>、(3)イーソル <4420>、(4)サイボウズ <4776>、(5)ユーザーロカ <3984>、(6)ウイルプラス <3538>、(7)ホットランド <3196>、(8)サイバーリン <3683>、(9)ロボホーム <1435>、(10)サッポロHD <2501>。
【大引け】
日経平均は前日比194.58円(0.71%)高の2万7696.44円。TOPIXは前日比13.35(0.67%)高の2001.09。出来高は概算で11億4174万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1291、値下がり銘柄数は479となった。東証マザーズ指数は780.04ポイント(14.97ポイント高)。
[2023年2月16日]
株探ニュース
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