27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は小幅ながら9日ぶり反落、短期資金は中小型株へ
・ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開
・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅ながら9日ぶり反落、短期資金は中小型株へ
日経平均は小幅ながら9日ぶり反落。32.07円安の24001.72円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念が広がるなか、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り、政策金利が引き上げられたが、金融政策については「緩和的」という表現が声明文から削除され、当局による利上げ方針が終了間近であるとの見方から長期金利が低下した。金融セクターに売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の23880円となり、こちらの水準を上回ったものの、朝方から売りが先行した。米国の流れを受けて、朝方から金融株はさえない推移となった一方で、値がさ株のほか、自動車株やディフェンシブ株のしっかりとした動きが指数の下支え役となり、日経平均は総じて前日終値水準でもみ合う展開となった。
東証1部の値下がり数は1422社と全体の7割近くにも上った。セクターでは、石油石炭製品、非鉄金属、電気機器がさえない一方で、輸送用機器、空運業、水産・農林業、医薬品は上昇。個別では、指数インパクトの大きいファナック<6954>が引き続きFA業界の先行き懸念が反映される展開となっており、3%の下落に。市場では、FA分野における中国需要の底がまだ見えないという指摘のほか、今下期に向けて中国ロボット受注高が自動車向け中心に調整を見込む声も国内外の証券会社から聞かれており、先行きを懸念する向きが先行している状況である。
物色としては、インデックスに絡んだ商いからファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>がしっかりとした動きを見せるなか、自動車株も底堅さをみせている。前日に開催された日米首脳会談では、2国間のモノの貿易を自由化する物品貿易協定締結に向けた交渉の合意がなされた。検査不正の相次ぐ同業種だが、当面の自動車関税回避を受けて目先の買い安心感が広がっているようだ。金融セクターについても、朝方から下げ幅を縮小しつつある。売り一巡後の買い戻しなどが意識されており、後場もこれらのセクターの底堅さが確認された場合は、相場を下支える役になりうるとみられる。
他方、マザーズ市場では、マザーズ指数は前引け時点で前日比1.08%高に。「オラビ錠口腔用50mg」の国内製造販売承認を取得したことを発表し、前日に13%の上昇をみせたそーせい<4565>は本日も、国内証券による評価引き上げも観測を背景に強い動きをみせているほか、メルカリ<4385>やサンバイオ<4592>などの指数インパクトの大きい銘柄が揃って強い動きをみせている。足元の株高を受け、改善基調にある信用評価損益率を背景に個人投資家の間に広がっていた過度な需給懸念も後退してきており、主力大型株に対して出遅れ感の台頭する中小型株を見直す動きが広がっているようだ。日経平均が前日終値水準でのもみ合いとなるなか、短期資金は中小型株へと向かいやすい地合いになりそうだ。
■ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開
27日午前の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価は前日終値付近で不安定な値動きとなったが、24000円を回復したことで円買いは弱まった。
ドル・円は株価にらみの展開。日経平均が値を下げた場面でドルは112円63銭まで弱含んだが、24000円台に持ち直すと円買いはやや後退し、ドルは値を戻した。足元では、日経平均の9連騰への期待で円売りに振れやすいとの声が聞かれる。
ランチタイムの日経平均先物は小幅高で推移しており、株価反転への思惑から目先の円買いは見込みづらい。ただ、ドイツのメルケル首相の求心力低下などでユーロ・円ほかクロス円がさえない値動きとなり、ドルの戻りは緩慢になりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円63銭から112円90銭、ユーロ・円は132円30銭から132円68銭、ユーロ・ドルは1.1739ドルから1.1757ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・田淵電機<6624>やUUUM<3990>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・カナダ首相報道官
「米国との首脳会談は要請していない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・15:35 黒田日銀総裁あいさつ(全国証券大会)
<海外>
・特になし
<HH>
・日経平均は小幅ながら9日ぶり反落、短期資金は中小型株へ
・ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開
・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は小幅ながら9日ぶり反落、短期資金は中小型株へ
日経平均は小幅ながら9日ぶり反落。32.07円安の24001.72円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えた。26日の米国市場では、米中貿易摩擦への懸念が広がるなか、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り、政策金利が引き上げられたが、金融政策については「緩和的」という表現が声明文から削除され、当局による利上げ方針が終了間近であるとの見方から長期金利が低下した。金融セクターに売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円安の23880円となり、こちらの水準を上回ったものの、朝方から売りが先行した。米国の流れを受けて、朝方から金融株はさえない推移となった一方で、値がさ株のほか、自動車株やディフェンシブ株のしっかりとした動きが指数の下支え役となり、日経平均は総じて前日終値水準でもみ合う展開となった。
東証1部の値下がり数は1422社と全体の7割近くにも上った。セクターでは、石油石炭製品、非鉄金属、電気機器がさえない一方で、輸送用機器、空運業、水産・農林業、医薬品は上昇。個別では、指数インパクトの大きいファナック<6954>が引き続きFA業界の先行き懸念が反映される展開となっており、3%の下落に。市場では、FA分野における中国需要の底がまだ見えないという指摘のほか、今下期に向けて中国ロボット受注高が自動車向け中心に調整を見込む声も国内外の証券会社から聞かれており、先行きを懸念する向きが先行している状況である。
物色としては、インデックスに絡んだ商いからファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>がしっかりとした動きを見せるなか、自動車株も底堅さをみせている。前日に開催された日米首脳会談では、2国間のモノの貿易を自由化する物品貿易協定締結に向けた交渉の合意がなされた。検査不正の相次ぐ同業種だが、当面の自動車関税回避を受けて目先の買い安心感が広がっているようだ。金融セクターについても、朝方から下げ幅を縮小しつつある。売り一巡後の買い戻しなどが意識されており、後場もこれらのセクターの底堅さが確認された場合は、相場を下支える役になりうるとみられる。
他方、マザーズ市場では、マザーズ指数は前引け時点で前日比1.08%高に。「オラビ錠口腔用50mg」の国内製造販売承認を取得したことを発表し、前日に13%の上昇をみせたそーせい<4565>は本日も、国内証券による評価引き上げも観測を背景に強い動きをみせているほか、メルカリ<4385>やサンバイオ<4592>などの指数インパクトの大きい銘柄が揃って強い動きをみせている。足元の株高を受け、改善基調にある信用評価損益率を背景に個人投資家の間に広がっていた過度な需給懸念も後退してきており、主力大型株に対して出遅れ感の台頭する中小型株を見直す動きが広がっているようだ。日経平均が前日終値水準でのもみ合いとなるなか、短期資金は中小型株へと向かいやすい地合いになりそうだ。
■ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開
27日午前の東京外為市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価は前日終値付近で不安定な値動きとなったが、24000円を回復したことで円買いは弱まった。
ドル・円は株価にらみの展開。日経平均が値を下げた場面でドルは112円63銭まで弱含んだが、24000円台に持ち直すと円買いはやや後退し、ドルは値を戻した。足元では、日経平均の9連騰への期待で円売りに振れやすいとの声が聞かれる。
ランチタイムの日経平均先物は小幅高で推移しており、株価反転への思惑から目先の円買いは見込みづらい。ただ、ドイツのメルケル首相の求心力低下などでユーロ・円ほかクロス円がさえない値動きとなり、ドルの戻りは緩慢になりそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円63銭から112円90銭、ユーロ・円は132円30銭から132円68銭、ユーロ・ドルは1.1739ドルから1.1757ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・田淵電機<6624>やUUUM<3990>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・カナダ首相報道官
「米国との首脳会談は要請していない」
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・15:35 黒田日銀総裁あいさつ(全国証券大会)
<海外>
・特になし
<HH>
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