東京株式(大引け)=49円高、反発も売買代金は約5カ月ぶりの低水準
大引けの日経平均株価は前週末比49円83銭高の1万7234円42銭と反発。東証1部の売買高概算は14億713万株、売買代金概算は1兆5658億3000万円。値上がり銘柄数は1231、対して値下がり銘柄数は619、変わらずは135銘柄だった。
きょうの東京市場は薄商いのなかで反発。前週末終値を挟んでの小動きが続いたが、引け際に買いが入り前週末の下げ分を取り戻すかたちとなった。前週末の米国株市場はナスダック指数がプラス圏着地もNYダウが小幅安となるなどはっきりしない動き。取引時間中は為替相場も1ドル=103円90銭近辺でのもみ合いで、手掛かり材料に乏しい状況。決算発表本格化を目前に模様眺めムードが漂った。ただ、前場はわずかにマイナス圏で引けたものの後場寄りに全体指数が跳ね上がり、日銀のETF買いの思惑が浮上、売りが引っ込んだ格好で後場は堅調だった。値上がり銘柄数は1200を超えたものの、買いの勢いも弱い。売買代金は1兆5000億円台にとどまり、5月30日以来の低水準だった。
個別では、三井不動産<8801.T>がしっかり、アステラス製薬<4503.T>、日本電産<6594.T>なども堅調な動き。ダイキン工業<6367.T>も買いが優勢。IPO市場活況を背景にジャフコ<8595.T>が値を飛ばしたほか、VOYAGE GROUP<3688.T>も買われた。前沢工業<6489.T>も人気を集めた。材料株ではロシア関連として蛇の目ミシン工業<6445.T>、東海運<9380.T>などにも物色資金が流入している。
半面、任天堂<7974.T>は東証1部で群を抜く売買代金を集めたが、株価は続急落と足もとは信用取引に絡む投げ売りが反映されているもよう。ソフトバンクグループ<9984.T>が冴えず、村田製作所<6981.T>も軟調。業績悪を嫌気されて日本マイクロニクス<6871.T>が急落したほか、ダブル・スコープ<6619.T>やジャパンディスプレイ<6740.T>なども値を下げた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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