■株式見通し:中小型株の一角には短期筋の自律反発狙いの資金が集中しやすい
■ダイコク電、22/3上方修正 営業利益9.5億円←8.5億円
■前場の注目材料:エプソン、国内でロボ増産、EV需要狙い5倍、米中摩擦の影響回避
■中小型株の一角には短期筋の自律反発狙いの資金が集中しやすい
25日の日本株市場は、米株高を手掛かりに買い先行も、引き続きウクライナ情勢を睨みながらの相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが92ドル高だった。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて朝方は大きく売られる場面が見られた。その後、バイデン大統領が発表した対ロ制裁第2弾はプーチン大統領個人を対象とした制裁やSWIFTシステム、エネルギー関連の制裁が含まれず、厳しいものにならず買戻しが加速。引けにかけて下げを消し、プラスに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比330円高の26260円。円相場は1ドル115円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まることになりそうだ。日経平均は直近5営業日で1500円程度下落し昨年来安値を更新していたこともあり、自律反発を狙った動きが意識されやすいだろう。特に米国では半導体株が強い値動きを見せていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさ株などが日経平均をけん引する格好になりそうだ。ただし、ウクライナ侵攻をターゲットとしたショートカバー一巡後は次第にこう着感が強まりやすいと考えられ、買い一巡後は引き続きウクライナ情勢に関連したニュースフローによって値動きの荒さが警戒されるところであろう。
また、大きく切り返したとはいえ、シカゴ先物は安いところで一時25545円まで売られる場面が見られていた。そこからの切り返しでカバーが一巡している可能性もあるため、新たなロングが積み上がってくるようだと、戻り待ちの売り圧力も徐々に強まってくる可能性も意識しておきたいところだ。まずは日経平均の上値抵抗線として機能している5日、25日線辺りをクリアしてくるまでは、慎重姿勢は崩せないだろう。
物色の流れとしてはインデックス売買主導から値がさハイテク株のほか、低迷が続いているマザーズの中小型株の一角には短期筋の自律反発狙いの資金が集中しやすいと考えられる。一方でリバランスの動きからバリュー株は利食いに押される可能性がありそうだ。もっとも、今後3月期末を意識した物色が想定されるなか、バリュー株への押し目買い意欲は強そうである。
■ダイコク電、22/3上方修正 営業利益9.5億円←8.5億円
ダイコク電<6430>は2022年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を8.5億円から9.5億円に上方修正した。新店などの大規模な設備投資を控える厳しい状況が継続しているが、パチンコホールの一部をパチスロ機からパチンコ機に変更する小規模な改装工事の増加により、情報公開端末「REVOLA」など主力製品の販売は堅調に推移した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(33223.83、+92.07)
・ナスダック総合指数は上昇(13473.58、+436.10)
・シカゴ日経先物は上昇(26260、大阪比+330)
・1ドル115.50-60円
・SOX指数は上昇(3399.16、+121.36)
・VIX指数は低下(30.32、-0.70)
・米原油先物は上昇(92.81、+0.71)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・海外のコロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・エプソン<6724>国内でロボ増産、EV需要狙い5倍、米中摩擦の影響回避
・タツモ<6266>半導体装置増産、中国に組み立て工場
・三井物産<8031>エア・ウォーターと海外産業ガス拡大で提携
・富士通<6702>5G仮想化基地局を開発、低消費電力と高性能両立
・シャープ<6753>インドネシアにエアコン新工場
・日本製鉄<5401>粗鋼生産1億トン体制、アジアでM&A案件厳選
・帝人<3401>炭素繊維リサイクル、富士加飾と提携、中間材生産・供給
・小野薬<4528>健康食に参入、マルハニチロと提携、機能性脂質で食品開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 2月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.4%)
<海外>
・10:00 ウォラー米FRB理事討論会参加 <ST>
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