日経平均株価
始値 33896.33
高値 34539.02(14:50)
安値 33885.74(09:05)
大引け 34441.72(前日比 +678.54 、 +2.01% )
売買高 15億6222万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆0664億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は先物主導で大幅高、連日の高値更新
2.一時700円超の上昇、3万4000円台半ばまで上昇
3.海外株軟調も円安進行を好感しリスクオン継続
4.半導体主力銘柄の上昇続き、全体指数押し上げ
5.値上がり数6割どまりも売買代金は連日4兆円超
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比157ドル安と4日ぶりに反落した。景気敏感株や消費関連株を中心に利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、リスク選好の地合いが継続、日経平均株価は先物主導で大きく水準を切り上げ3万4000円台を大きく回復した。
10日の東京市場は、想定外の強さを発揮した。前日の欧州株市場で主要国の株価が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウが4日ぶりに反落するなど利益確定売り優勢の地合いだったが、外国為替市場で円安に振れたことなどを追い風に半導体関連などを中心に日経平均は上値指向を鮮明とした。先物主導のインデックス買いで上げ幅を一気に広げ、一時700円を超える上昇で3万4500円台まで水準を切り上げる場面もあった。引けはやや伸び悩んだとはいえ、3万4400円台で着地し、バブル崩壊後の高値を連日で更新している。ただ、個別株は若干買い疲れ感も垣間見られ、プライム市場の値上がり銘柄数は後場に入ってやや数を減らし、全体の63%を占めるにとどまった。一方、売買代金は連日で4兆円大台を上回るなど活況だった。
個別では、本日も群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上値を追ったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が高い。三菱重工業<7011>が頑強な値動きを示し、JT<2914>も商いを膨らませ堅調。ソニーグループ<6758>が上昇し、第一三共<4568>、エーザイ<4523>なども値を上げた。小松マテーレ<3580>、壱番屋<7630>が値を飛ばしたほか、さくらインターネット<3778>も物色人気。東京エレクトロン デバイス<2760>も大きく水準を切り上げた。
半面、野村マイクロ・サイエンス<6254>が利益確定売りで小安く引けたほか、富士通<6702>が下値を試す展開に。商船三井<9104>も冴えない。ネクステージ<3186>が急落、ウエルシアホールディングス<3141>も大幅安。三井E&S<7003>、三井海洋開発<6269>などの下げも目立った。ヨンドシーホールディングス<8008>、霞ヶ関キャピタル<3498>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、京セラ <6971>、TDK <6762>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約266円。うち133円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はスクリン <7735>、富士通 <6702>、セブン&アイ <3382>、資生堂 <4911>、サッポロHD <2501>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約6円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)電気機器、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)銀行業、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△フュトレック <2468> [東証S]
「音のAI検査 SDK for Linux」を開発。
△テクニスコ <2962> [東証S]
半導体関連の出遅れで来期業績に焦点。
△ユニネク <3566> [東証G]
秋冬物の作業服好調で12月売上高14.4%増。
△日産化 <4021> [東証P]
「ペロブスカイト型太陽電池材料で2030年の事業化目指す」との報道。
△エーザイ <4523> [東証P]
アルツハイマー治療薬が中国で承認。
△三機サービス <6044> [東証S]
6~11月期業績の計画上振れを好感。
△さくらさく <7097> [東証G]
25万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△壱番屋 <7630> [東証P]
1株から5株への株式分割と中計発表を好感。
△竹田iP <7875> [東証S]
半導体マスク事業に期待高まるなかPBRは依然超割安圏。
△東洋テク <9686> [東証S]
大阪・関西万博の警備業務を共同企業体で受注。
▼ウエルシア <3141> [東証P]
9~11月期業績の計画未達が売りを促す。
▼ネクステージ <3186> [東証P]
不正行為発覚で9-11月期は大幅減益に。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)小松マテーレ <3580>、(2)壱番屋 <7630>、(3)さくらネット <3778>、(4)ネットプロ <7383>、(5)東エレデバ <2760>、(6)京セラ <6971>、(7)ミツバ <7280>、(8)オリンパス <7733>、(9)GMO-PG <3769>、(10)カプコン <9697>。
値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)ウエルシア <3141>、(3)三井E&S <7003>、(4)三井海洋 <6269>、(5)瑞光 <6279>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)レック <7874>、(8)4℃ホールデ <8008>、(9)北陸電工 <1930>、(10)フロンティM <7038>。
【大引け】
日経平均は前日比678.54円(2.01%)高の3万4441.72円。TOPIXは前日比31.39(1.30%)高の2444.48。出来高は概算で15億6222万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1051、値下がり銘柄数は537となった。東証グロース250指数は707.69ポイント(2.05ポイント高)。
[2024年1月10日]
株探ニュース
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