東京株式(前引け)=小反落、円安で輸出株に追い風も過熱感意識
きょう前場の東京株式市場は、売り買い交錯。朝方は、前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したものの、1ドル=117円台への急速な円安進行を背景に輸出株中心に全体株価は高く始まった。しかし、買い一巡後は急速に値を消し、前場終盤にマイナス圏に沈んでいる。前日まで日経平均は7日続伸で東証1部の騰落レシオは150%近辺で高止まりしており、過熱感が強い。ただ、前日も日銀のETF買いが入り相場の下支え役を果たしたこともあって、きょうも後場の買い出動を期待した押し目買いを誘発しているもよう。
個別ではソフトバンクグループ<9984.T>が目先利益確定売りで上昇一服となったほか、コマツ<6301.T>も冴えない。ジャパンディスプレイ<6740.T>が売られ、パイオニア<6773.T>、エンシュウ<6218.T>も値を下げた。東京電力ホールディングス<9501.T>も安い。半面、トヨタ自動車<7203.T>、富士重工業<7270.T>などが円安を追い風に上昇、SMC<6273.T>も反発に転じた。キーエンス<6861.T>も高い。安永<7271.T>が値を飛ばし、太陽誘電<6976.T>、昭和電工<4004.T>なども買われている。アスクル<2678.T>も大きく上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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