「主要企業決算で変動も、基本はレンジ推移を想定」
今週の日経225先物は、主要企業の決算発表が本格化するなか、指数インパクトの大きい値がさ株の影響を受けやすい週になりそうだ。27日にはエムスリー <2413>、ファナック <6954>、28日にアドバンテスト <6857>、キーエンス <6861>、ソニーグループ <6758>、オムロン <6645>などの発表が予定されており、決算を受けた市場反応が日経平均株価に影響を与える可能性がある。また、29日にはレーザーテック <6920>の決算も控えており、他の半導体関連の株価に影響を与えそうだ。
また、日本郵政 <6178>の第3次売り出しの価格が25~27日に決まる。引き受けに伴う他銘柄を売却する動きや先物でのヘッジ対応などは概ね一巡していると考えられるが、売買を手控えさせる一因になる。また、決算発表が本格化するなかで、商いが膨らみづらい需給状況が続くことが想定される。
そのため日経225先物は、足元で支持線として意識される75日移動平均線水準での底堅さがみられる一方で、25日線を上値抵抗線とする2万8500円~2万9000円辺りでの保ち合いがコンセンサスになりそうだ。イレギュラー的な動きをみせたとしても、累積出来高の積み上がっている2万8000円~2万9500円辺りでのレンジ推移とみておきたい。
22日の米国市場では、中国不動産大手、恒大のドル建て債利払いの実施によって、目先のデフォルト回避が買い安心感につながった。10月のサービス業購買担当者指数(PMI)の改善も好感されて、NYダウは2カ月ぶりに過去最高値を更新。ただし、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がインフレ長期化への警戒感を示したことが嫌気され、ハイテク比率の大きいナスダックは下落した。シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比140円安の2万8730円で終えている。ナスダックの下落は、ハイテク企業の影響を受けやすい日経平均株価の重荷となろう。
VIX指数は15.43に上昇したものの、一時14.84に低下しており、米国でリスクオンのセンチメントが広がるなか、日本株との連動性は薄まりそうが、これも決算次第の面はあろう。米国ではアマゾン・ドット・コム
手口面では日経225先物は、買い越し基調が継続していたBofAが調整売りを出したものの、JPモルガンが買い越しに転じたほか、クレディスイスはショートカバーの動きをみせていた。そのほか、シティ、ゴールドマンなどの買い越しも目立っており、こう着ながらもショートにポジションを傾けている動きはみられない。短期的に仕掛けてくる局面では、その後のリバウンドを想定したロングスタンスになろう。
10月第2週(10月11日-15日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続で買い越しており、買い越し額は3367億円(前週は141億円の買い越し)だった。なお、現物株は4788億円の買い越し(同4653億円の買い越し)と2週連続の買い越しであり、先物は1421億円の売り越し(同4511億円の売り越し)と4週連続で売り越している。
なお、先週のNT倍率は先物中心限月では14.40倍で終えた。週半ばには14.45倍に上昇し、9月半ば以降に上値を抑えられていた75日線を捉える場面があった。ただし、現時点では75日線を上値抵抗線とするトレンドを形成しており、NTスプレッドを狙ったポジションは取りづらい。とはいえ、主要企業の決算次第ではトレンドが出てくる可能性もあり、決算の動向には注目しておく必要がある。
経済スケジュールでは、25日に8月景気動向指数改定値、26日に米10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米10月リッチモンド連銀製造業指数、27日には米国9月耐久財受注、28日には日銀金融政策決定会合金利、欧州中央銀行(ECB)政策金利、米国7-9月期 GDP、29日に米9月個人所得・個人消費支出、米国10月シカゴ購買部協会景気指数、米国10月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。
――プレイバック・マーケット――
●SQ値
1月限 日経225 27774.95 TOPIX 1832.70
2月限 日経225 29718.77 TOPIX 1940.02
3月限 日経225 29282.41 TOPIX 1930.42
4月限 日経225 29909.73 TOPIX 1961.13
5月限 日経225 27748.22 TOPIX 1871.53
6月限 日経225 29046.40 TOPIX 1958.82
7月限 日経225 27726.72 TOPIX 1897.15
8月限 日経225 28093.15 TOPIX 1958.27
9月限 日経225 30085.93 TOPIX 2065.84
10月限 日経225 28098.14 TOPIX 1967.56
◆日経225先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/12 10月22日 28730 28990 28420 28870 +140
21/12 10月21日 29320 29350 28680 28730 -550
21/12 10月20日 29240 29490 29210 29280 +20
21/12 10月19日 28920 29280 28860 29260 +350
21/12 10月18日 29100 29260 28910 28910 -210
◇TOPIX先物(日足)
始値 高値 安値 清算値 前日比
21/12 10月22日 2001.0 2013.0 1983.5 2004.0 +3.0
21/12 10月21日 2030.5 2034.0 2000.0 2001.0 -28.0
21/12 10月20日 2027.5 2042.0 2025.0 2029.0 +1.5
21/12 10月19日 2013.5 2029.5 2010.5 2027.5 +15.0
21/12 10月18日 2025.5 2039.5 2012.5 2012.5 -15.5
●シカゴ日経平均 円建て
清算値 前日比
10月22日(12月限) 28730 -140
10月21日(12月限) 28625 -105
10月20日(12月限) 29300 +20
10月19日(12月限) 29390 +130
10月18日(12月限) 29090 +180
※前日比は大阪取引所終値比
□裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
売り 前週末比 買い 前週末比
10月15日 236億円 -0.04億円 1兆1616億円 -482億円
10月08日 236億円 +173億円 1兆2098億円 -578億円
10月01日 62億円 -88億円 1兆2676億円 -1570億円
09月24日 151億円 -1001億円 1兆4247億円 +2105億円
09月17日 1152億円 -111億円 1兆2141億円 +3800億円
09月10日 1264億円 -1239億円 8341億円 +2063億円
09月03日 2503億円 +1594億円 6277億円 +1482億円
08月27日 909億円 -3003億円 4795億円 -1295億円
08月20日 3913億円 -626億円 6090億円 -689億円
□裁定取引に係る現物ポジション(株数)
売り 前日比 買い 前日比
10月20日 1277万株 +146万株 3億7837万株 +82万株
10月19日 1131万株 -55万株 3億7755万株 +512万株
10月18日 1187万株 +421万株 3億7242万株 -993万株
10月15日 765万株 +517万株 3億8235万株 +702万株
10月14日 248万株 -27万株 3億7532万株 -143万株
10月13日 276万株 -7万株 3億7675万株 -306万株
10月12日 283万株 -29万株 3億7981万株 -3383万株
10月11日 312万株 -246万株 4億1365万株 -536万株
■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分)
11月13日 701億円
11月18日 701億円
12月21日 701億円
12月22日 701億円
12月30日 701億円
1月4日 501億円
1月15日 501億円
1月20日 501億円
1月28日 501億円
2月26日 501億円
3月4日 501億円
3月5日 501億円
3月22日 501億円
3月24日 701億円
3月30日 501億円
4月21日 701億円
6月21日 701億円
9月29日 701億円
10月1日 701億円
株探ニュース
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