大引けの日経平均は前日比260.13円高の31148.01円となった。東証プライム市場の売買高は13億8403万株、売買代金は3兆5971億円だった。セクターでは銀行、卸売、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、ゴム製品、パルプ・紙、繊維製品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の52%、対して値下がり銘柄は44%
だった。
個別では、ソシオネクスト<6526>が急伸したほか、レーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>などの半導体株が大幅高。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、HOYA<7741>など値がさ株の一角も高い。前日に大きく売られた商社株が買い戻され、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>などが上昇。三菱UFJ<8306>やSOMPO<8630>、第一生命HD<8750>の銀行・保険の一部でも強い動きが見られた。日本製鉄<5401>、郵船<9101>など景気敏感株の一部も買われた。ほか、JAL<9201>、寿スピリッツ<2222>、マツキヨココカラ<3088>、パンパシHD<7532>のインバウンド関連、ニトリHD<9843>、7&I-HD<3382>、エーザイ<4523>、アステラス製薬<4503>などディフェンシブ系の一角も高い。
ダイキン<6367>は3カ年の戦略経営計画が好感されて上昇。傘下の新光電工<6967>の株式を売却する方針と伝わった富士通<6702>が新光電工と共に急伸。目標株価が引き上げられた日本CMK<6958>は急騰し、芝浦機械<6104>、日本製鋼所<5631>も目標株価の引き上げで大幅高。業績・配当予想を上方修正した菱洋エレク<8068>はストップ高となり、自社株買いを発表したシグマクシス<6088>も買われた。
一方、京セラ<6971>、ファナック<6954>、イビデン<4062>、TDK<6762>などのハイテクの一角が軟調。為替の円高を嫌気して三菱自<7211>、マツダ<7261>、ブリヂストン<
5108>など自動車関連は大きく下落。大平洋金属<5541>はレーティング格下げを受けて大幅安となった。
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