前週末の米国株が下落した流れを引き継ぎ、本日の日経平均は売りが先行して始まった。米国の主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比4.51%安となったことで国内半導体関連株安につながった。寄り付き後も下げ幅を広げて心理的な節目の36000円を割り込むと、取引時間中としては約1カ月ぶりに3万5000円台で推移した。ただ、売り一巡後の主力株がじりじりと下げ幅を縮小。円高一服で買戻しが進んだほか、一部では年金による買いとの声も聞かれるなか、日経平均は下げ幅を縮小し、36000円台を回復して取引を終えた。
大引けの日経平均は前営業日比175.22円安(-0.48%)の36215.75円となった。東証プライム市場の売買高は18億135万株。売買代金は4兆626億円。業種別では、輸送用機器、保険業、海運業、銀行業、鉱業などが下落した一方、空運業、精密機器、食料品、サービス業、医薬品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は32.6%、対して値下がり銘柄は65.3%となっている。
日経平均採用銘柄では、東エレク<8035>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>
などの半導体関連株が軟調に推移。また、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株、三菱商事<8058>や川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株も軒並み下落。三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>、ソニーG<6758>、三菱重工業<7011>、リクルートHD<6098>なども下落した。ほか、8月の月次増収率鈍化をマイナス視されたシュッピン<3179>が急落、フクシマガリレイ<6420>、エイチーム<3662>などが値下がり率上位となった。
一方、メルカリ<4385>、7&iHD<3382>、アサヒグループHD<2502>、第一三共<4568>、協和キリン<4151>などが上昇した。ほか、第1四半期の営業利益が前年同期比で倍増した日本ハウスHD<1873>、大幅増配計画などをポジティブ視された日本駐車場開発<2353>、オアシスが大株主に浮上したセーレン<3569>などが大幅高、ミガロホールディングス<5535>、能美防災<6744>などが値上がり率上位となった。
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