日経平均株価
始値 26936.38
高値 27602.52(14:55)
安値 26921.14(09:00)
大引け 27568.15(前日比 +714.12 、 +2.66% )
売買高 10億2087万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2042億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸、700円を超える上昇で30年ぶり高値
2.前日の米株市場は主要指数が揃って最高値でリスクオンムード
3.米追加経済対策の成立好感、寄り直後に2万7000円を突破
4.後場は先物を絡め一段と上げ足を加速、空売りの買い戻し誘発
5.Fリテが4000円近い上昇、先物主導インデックス買い反映
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比204ドル高と3日続伸した。トランプ米大統領の署名により米追加経済対策が成立したことが好感され、過去最高値を更新した。
東京市場では、前日の米株高を受けて主力株を中心に総じて買い優勢の展開となり、日経平均株価は700円を超える上昇で30年4ヵ月ぶりの高値をつけた。
29日の東京市場は、リスクオンの流れが加速する展開となった。前日の米国株市場では追加経済対策が成立に至ったことを好感する買いが流入し、NYダウをはじめ主要株3指数が揃って過去最高値を更新。この流れを引き継ぐ形で東京市場でも半導体関連や電子部品などハイテクセクターのほか、機械、海運、空運、化学など景気敏感株が買われ、日経平均は寄り後早々にフシ目となっていた2万7000円大台に乗せた。その後も上昇基調を続け前引け時点で上げ幅は400円を超えた。後場は更に上げ足を強め日経平均は引け際に2万7600円台まで水準を切り上げる場面があった。先物を絡めたインデックス買いが全体指数を押し上げ、空売り筋の買い戻しも上げ足を助長する格好に。ただ、市場エネルギーは盛り上がらず、東証1部の体売買代金は2兆2000億円台にとどまっている。
個別では、売買代金で群を抜くソフトバンクグループ<9984>が上昇、ファーストリテイリング<9983>は4000円近い上げとなった。ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が高く、エムスリー<2413>も値を飛ばした。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体関連も高い。大日本住友製薬<4506>が急騰、マネジメントソリューションズ<7033>、アイモバイル<6535>、キャリアリンク<6070>も大幅高に買われた。
半面、JT<2914>が売りに押され、すかいらーくホールディングス<3197>も軟調。グローバル・リンク・マネジメント<3486>が急落したほか、エフオン<9514>も大きく下落した。ブロードリーフ<3673>、ペッパーフードサービス<3053>の下げも目立つ。ショーケース<3909>シンシア<7782>なども利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約319円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はJT <2914> 、日野自 <7205> 、浜ゴム <5101> 、ヤマハ発 <7272> 、サッポロHD <2501> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約5円。うち3円はJT1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は鉱業、ゴム製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)サービス業、(3)陸運業、(4)医薬品、(5)情報・通信業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)食料品、(2)その他製品、(3)電気・ガス業、(4)非鉄金属、(5)銀行業。
■個別材料株
△あらた <2733>
データ分析事業のアダプティブに出資。
△パイプドHD <3919>
21年2月期最終利益予想を上方修正。
△GDH <4437> [東証M]
コクヨ <7984> と資本・業務提携。
△大日本住友 <4506>
米子会社がファイザーとレルゴリクスに関する開発及び販売で提携。
△ラクオリア <4579> [JQG]
20年12月期業績予想を下方修正も中計目標数値を上方修正。
△F&M <4771> [JQ]
投資CFと研究開発費の合計が大きい企業で紹介される。
△中国工 <5974> [東証2]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△天昇電 <6776> [東証2]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△三菱重 <7011>
「米電力大手エンタジー社と協業」との報道。
△川崎汽 <9107>
21年3月期業績予想は上方修正の見込み。
▼エフオン <9514>
大和証券が投資判断を引き下げ。
▼太洋物産 <9941> [JQ]
上場廃止にかかる猶予期間入り銘柄に指定。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)大日本住友 <4506> 、(2)ランド <8918> 、(3)MSOL <7033> 、(4)アイモバイル <6535> 、(5)キャリアL <6070> 、(6)TAC <4319> 、(7)A&D <7745> 、(8)ヴィアHD <7918> 、(9)シンニッタン <6319> 、(10)WSCOPE <6619> 。
値下がり率上位10傑は(1)グロバルLM <3486> 、(2)エフオン <9514> 、(3)ユニカフェ <2597> 、(4)ひらまつ <2764> 、(5)ミヨシ <4404> 、(6)ハイパー <3054> 、(7)ブロドリーフ <3673> 、(8)ヒマラヤ <7514> 、(9)ビーロット <3452> 、(10)ペッパー <3053> 。
【大引け】
日経平均は前日比714.12円(2.66%)高の2万7568.15円。TOPIXは前日比31.14(1.74%)高の1819.18。出来高は概算で10億2087万株。東証1部の値上がり銘柄数は1814、値下がり銘柄数は316となった。日経ジャスダック平均は3702.92円(26.27円高)。
[2020年12月29日]
株探ニュース
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