■株式見通し:やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に
■ディスコ、23/3営業利益 20.7%増1104億円、会社計画を上回っての着地
■前場の注目材料:トヨタ、共通化推進で半導体一括交渉、グループ連携調達
■やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開に
21日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも、引き続き底堅い相場展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが110ドル安だった。地銀の決算が低調で、預金の減少が明らかになると金融不安が再燃。経済指標も予想を下回り景気減速懸念もさらなる売り圧力となり、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の28605円。円相場は1ドル134円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い優勢の相場展開が見込まれる。日経225先物は一時28490円まで下げる場面が見られたものの、その後は節目の28500円水準での底堅さが意識されるなか、一時28680円まで上昇する場面も見られていた。週末要因から積極的な売買は手控えられそうだが、米株安のなかでも底堅さは意識されやすく、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。日経平均は3月9日高値が意識されるものの、手前水準でのこう着から利益確定の動きが強まる可能性はあるものの、売り仕掛け的なトレードは避けておきたい。
また、テスラは9%を超える下落となり、買い手控え要因になりそうだが、時間外取引で6%下げていたこともあり、過度に嫌気される流れにはならないと考えられる。また、半導体製造装置のラムリサーチが決算を受けて大幅に買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支え材料になりそうだ。足もとでは金融セクターの買い戻しの動きが見られる一方で、ハイテク株の弱さが目立っていたが、本日はリバランスの動きが意識されそうだ。
日経平均は狭いレンジでの推移となるものの、底堅さが意識されるなかでセンチメント悪化とはならず、個人主体の中小型株への物色は活発になろう。また、物色の広がりは期待しづらいものの、直近IPO銘柄の一角には引き続き短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。
■ディスコ、23/3営業利益 20.7%増1104億円、会社計画を上回っての着地
ディスコ<6146>が発表した2023年3月期業績は、売上高が前期比12%増の2841.35億円、営業利益は同20.7%増の1104.13億円だった。会社計画(1032億円)を上回っての着地。世界的なEVの普及や脱炭素化の進展を背景に、半導体ウエハーを薄く削るグラインダー(研削装置)を中心に高水準の出荷が継続した。2024年4-6月期は減収減益を見込む。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(28657.57、+50.81)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・トヨタ<7203>共通化推進で半導体一括交渉、グループ連携調達
・住友電工<5802>DXコア人材300人育成、部門の課題改善
・三菱UFJ<8306>三菱UFJ銀行、インドネシアで個人ローン攻勢
・伊藤ハム米久<2296>静岡・三島市に新工場、26年めど
・文化シヤッター<5930>ガレージドアの豪社買収、都市で拡販
・富士通<6702>先端AI基盤、機能強化へ利用者と協業
・伊藤忠<8001>英・紙食品容器メーカーと提携、脱プラ追い風、欧州開拓
・三井物産<8031>米シェール/タイトガスの権益取得
・トヨタ<7203>グループのダイハツ、軽商用車5%値上げ、7月生産分から
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 3月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前月比予想:+3.0%、2月:+3.1%)
<海外>
・特になし <ST>
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