この流れを受けた日本株市場も売りが先行する流れとなり、日経平均は寄り付き直後に一時21288.90円まで下げ幅を広げる局面をみせた。しかし、決算ラッシュの中でコンセンサスを上回った企業への物色は強く、為替市場での円安の流れなども材料視される中、前引けにかけて日経平均はプラス圏を回復。後場は21500円を挟んでのこう着とはなったが、小幅に反発して取引を終えている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えているが、値上がり数、値下がり数はほぼ拮抗。セクターでは、野村<8604>の決算評価から証券が3%を超える上昇となったほか、銀行、医薬品、その他製品、その他金融、サービスが上昇。半面、海運、化学、空運、電力ガス、倉庫運輸、非鉄金属、ガラス土石が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>、ファーストリテ<9983>がけん引。一方で、資生堂<4911>、花王<4452>、洋缶HD<5901>が重石に。
日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から一時21300円を割り込んだものの、その後のショートカバーとみられる流れから大引けでは25日線レベルを回復してきている。底堅さが意識される格好となったが、下落局面での押し目買い意欲というよりは、ショートカバーとみられる。また、決算ラッシュの中で、前日にコンセンサスを上回る決算を発表した企業などには物色資金が向かっており、こういった流れもセンチメントを明るくさせていると考えられる。
とはいえ、積極的に上値を買い上がる参加者はなく、短期的な需給要因と考えられる。決算がポジティブ視された村田製<6981>についても、需給面が重石となり、75日線レベルを上放れることはできなかった。戻り待ちの売り圧力が意識される銘柄については、短期的なショートカバーに限られるといったところであろう。引き続き決算を手掛かりとした物色が続くとみられるが、急動意を見せた後の反動も意識しておく必要がありそうだ。
<CN>
この銘柄の最新ニュース
洋缶HDのニュース一覧- 東南アジアで持続可能な海藻養殖と機能性原料の開発に取り組むSeadlingに出資 2024/07/22
- 前場に注目すべき3つのポイント~出遅れている中小型株に物色の矛先が向かいやすい~ 2024/07/17
- 温室効果ガス排出量を4割削減する次世代の飲料缶蓋「EcoEnd(TM)」生産体制の構築を完了 2024/07/09
- 自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得) 2024/07/01
- 信用残ランキング【買い残減少】 NTT、三菱自、Jディスプレ 2024/06/30
マーケットニュース
東洋製罐グループホールディングスの取引履歴を振り返りませんか?
東洋製罐グループホールディングスの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。