日経平均株価
始値 25834.93
高値 25840.68(09:00)
安値 25661.89(09:12)
大引け 25716.86(前日比 -377.64 、 -1.45% )
売買高 12億4487万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆7628億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅安、2万6000円大台を大きく割り込む
2.一時400円超の下落、その後下げ渋るも9カ月半ぶり安値に
3.欧米のリセッション懸念に加え、ドル安・円高進行を嫌気
4.業種別では銀行株など買われるも、それ以外は全面安商状
5.個別株は全体の86%が値を下げる売り圧力の強い展開に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比10ドル安と小幅に続落した。IT大手のアップル
東京市場では、売り優勢の展開となり、主力ハイテク株などをはじめ広範囲に値を下げる銘柄が多かった。日経平均株価はフシ目の2万6000円台を下回った。
2023年の大発会となった4日の東京市場は、終始軟調。リスク回避目的の売りが噴出する地合いとなり、日経平均は一時430円あまりの下落を強いられる場面もあった。その後下げ渋りはしたものの、終値で2万5700円まで売り込まれ、約9ヵ月半ぶりの安値に沈んだ。前日の米国株市場でハイテク株中心に売りがかさんだことを受け、東京市場も主力株をはじめ広範囲に買いが手控えられる形となった。欧米のリセッション懸念に加え、外国為替市場で一時130円を下回る水準までドル安・円高に振れたことが市場のセンチメントを冷やした。業種別では銀行など金融株が高かったものの、それ以外はほぼ全面安となり、33業種中30業種が安くなった。プライム市場の個別株も全体の86%の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。
個別では、レーザーテック<6920>が売られたほか、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が安い。日立製作所<6501>が軟調、村田製作所<6981>など電子部品株も値を下げた。キーエンス<6861>も安い。ファーストリテイリング<9983>が下値を探り、エーザイ<4523>は大幅安。ペッパーフードサービス<3053>が急反落となり、川崎汽船<9107>、東邦チタニウム<5727>の下げも目立つ。新日本科学<2395>も下値を探る展開となった。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが大きく買われ、りそなホールディングス<8308>や第一生命ホールディングス<8750>も買いが優勢だった。ソニーグループ<6758>もしっかり。東光高岳<6617>、ジェイテックコーポレーション<3446>が急騰、日本板硝子<5202>も値を飛ばした。このほか、ソシオネクスト<6526>、エニグモ<3665>なども物色人気に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、ソニーG <6758>、ネクソン <3659>、三菱UFJ <8306>、千葉銀 <8331>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約14円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、第一三共 <4568>、テルモ <4543>、エーザイ <4523>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。
東証33業種のうち上昇は銀行業、保険業、証券商品先物の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)情報・通信業、(2)金属製品、(3)パルプ・紙、(4)ガラス土石製品、(5)その他金融業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)医薬品、(4)電気・ガス業、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△まんだらけ <2652> [東証S]
高水準の伸び続く月次を好感。
△Jテック・C <3446> [東証P]
次世代パワー半導体向け研磨装置で業績変貌期待。
△エコモット <3987> [東証G]
配筋検査ARシステムに新機能を追加。
△エレメンツ <5246> [東証G]、BTM <5247> [東証G]
直近IPO銘柄に個人中心の買い。
△モリテック <5986> [東証S]
EV急速充電器の規制緩和報道を材料視。
△GCジョイコ <6249> [東証S]
「スマスロ・スマパチ」関連で人気集中。
△東光高岳 <6617> [東証P]
「政府が高出力充電器の規制を緩和」との報道。
△三菱UFJ <8306> [東証P]
日銀の政策修正への思惑が追い風。
△第一商品 <8746> [東証S]
NY金先物価格は半年ぶり水準に上昇。
△ニトリHD <9843> [東証P]
日銀政策の修正思惑で円高メリット株に資金流入。
▼エーザイ <4523> [東証P]
レカネマブの審査終了目標日迫り利益確定の売り膨らむ。
▼郵船 <9101> [東証P]、商船三井 <9104> [東証P]
低調な中国景気指標受け海運株に売り膨らむ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東光高岳 <6617>、(2)Jテック・C <3446>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)宮越HD <6620>、(5)板硝子 <5202>、(6)三菱UFJ <8306>、(7)アステリア <3853>、(8)筑波銀 <8338>、(9)アジアパイル <5288>、(10)エニグモ <3665>。
値下がり率上位10傑は(1)アイケイケイ <2198>、(2)ペッパー <3053>、(3)MSOL <7033>、(4)川崎汽 <9107>、(5)邦チタ <5727>、(6)ウインP <3183>、(7)フルマルHD <7128>、(8)アバントG <3836>、(9)広済堂HD <7868>、(10)新日本科学 <2395>。
【大引け】
日経平均は前日比377.64円(1.45%)安の2万5716.86円。TOPIXは前日比23.56(1.25%)安の1868.15。出来高は概算で12億4487万株。東証プライムの値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は1584となった。東証マザーズ指数は712.42ポイント(17.99ポイント安)。
[2023年1月4日]
株探ニュース
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